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久家の大蔵

ポルトガルと臼杵の交流を表わした装飾タイル壁画アズレージョが白壁に映える酒蔵です。この酒蔵は1860年創業の造り酒屋で、清酒一の井手で有名な久家本店の酒蔵でしたが、現在は観光施設として一般に開放しています。

久家の大蔵1

所在地:大分県臼杵市横町
株式会社久家本店の酒蔵に、装飾タイル壁画・アズレージョを施し、現在は観光施設として一般に開放しています。

久家の大蔵2

この大蔵は棟札によると、慶応4年(1868年)4月に完成し、以来株式会社久家本店の酒蔵として利用されてきました。
建物は、南北方向に長く延びる梁行4間(8.1m)桁行15間(30m)の大きなもので、半間ごとに二階部分まで達する通し柱を建てています。この構造は、臼杵城の畳櫓等でもみられ、近世の城郭建築の技術的影響を受けているものと思われます。
平成9年度以降数度に亘復元整備「アズレージョタイル」による外部装飾を経て、現在では「ふるさとの正気」を残す観光文化施設として活用されています。臼杵市(現地案内板より)

久家の大蔵3

久家の大蔵に、うすき竹宵の飾りつけをしている最中でした。

久家の大蔵4

アズレージョタイル壁画

臼杵市横町にある久家の大蔵・アズレージョタイル壁画は、久家本店が江戸時代後期より所有している歴史ある酒蔵に、臼杵の文化人小手川道郎氏の尽力により、臼杵市がポルトガルのアズレージョ(装飾タイル壁画)作家ロジェリオ・リペイロ氏へ依頼し、完成した秀作です。同蔵は現在臼杵市により、観光文化施設として有効に活用され一般に開放されています。(久家本家パンフレットより)

久家の大蔵5

アズレージョ(azulejar)の語源は、ポルトガル語スペイン語のアズール(azul)からきています。アズールは、青いまたは青の意味です。アズレージョは青色にする、タイルに上薬をかけて色を出すという手法、その彩色タイルを貼るなどの意味があります。

久家の大蔵6

久家の大蔵のアズレージョには、天使や聖職者や大友宗麟なども描かれていて、往時のキリシタン文化を彷佛とさせます。


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