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真名長者夫婦像

臼杵石仏を造らせたといわれている真名長者夫妻像や石仏を彫ったといわれている蓮城法師の像があります。

真名長者夫婦像1

所在地:大分県臼杵市深田 満月寺境内

真名長者夫婦像2

臼杵石仏を造らせたといわれている真名者夫妻の像です。室町期の作といわれています。

真名長者夫婦像3

真名長者夫婦像6

蓮城法師像

真名長者のもとで石仏を彫ったといわれる蓮城法師の像です。

真名長者夫婦像7

真名長者夫婦像4

真名長者伝説

むかしむかし、顔に醜いあざがある姫がいました。その姫は、仏のお告げに従って、豊後国深田(現・臼杵市深田)に住む炭焼小五郎に嫁ぎました。この夫婦は、富を得て長者となり、真名長者と呼ばれるようになりました。
また、仏のお告げ通り、金亀ヶ淵の水で身を清めると、顔のあざが消え、輝くばかりの美しい姿になりました。
それから真名長者に一人の大変美しい女の子が生まれ、般若姫と名付けられました。成長した般若姫の美しさは都にまで伝わり、用明天皇と結ばれました。用明天皇が都へ帰ることになりましたが、般若姫は妊娠していた為、用明天皇は、「男の子が産まれたなら、跡継ぎとして都まで一緒に、女の子であったなら長者夫婦の跡継ぎとして残し、姫1人で来なさい」と告げて帰京しました。
般若姫が産んだのは女の子で、玉絵姫と名付けられました。生まれたのが女の子でしたので、般若姫は一人で船に乗り都を目指しましたが、途中嵐に会い、周防国大畠に漂着し、村人に介抱されるも、帰らぬ人となってしまいました。
般若姫の死を悲しんだ真名長者夫婦は、般若姫の菩提を弔う為、中国の寺に黄金三万両を送りました。すると中国から蓮城法師がやってきたので、真名長者夫妻は、蓮城法師に深田の岩崖に仏像を彫らせました。その仏像が臼杵石仏だという伝説です。

真名長者夫婦像5

切ない伝説です。


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