大貞八幡宮薦神社
薦八幡宮は、全国八幡宮の総本宮宇佐八幡宮の祖宮といわれる由緒ある古社です。神門、本殿などいずれも見事な建築美で、荘厳な神域を形成しています。
所在地:大分県中津市大字大貞209
全国八幡宮の総社宇佐神宮の祖宮として、歴代藩主の厚い保護をうけた薦神社は、軒唐破風を付した神門や朱塗りの本殿が重厚、華麗な姿を留めています。
薦神社の鳥居と狛犬
御祭神:應神天皇・比咩大神(田心比売命・湍津比売命・市杵島比売命)・息長帯比売命
薦神社狛犬阿形
薦神社狛犬吽形
参道の石灯籠
薦神社の呉橋
三角池の水路に架かる屋根(唐破風)付きの橋です。
応永古図(1418年~1431年)では呉橋は神門の前に描かれ、北側に三重塔がありました。現在の呉橋は嘉永3年(1850年)に造営され、明治17年に葺き替えのものです。
薦神社呉橋前の狛犬阿形
目の回りと歯と足の爪が金色に塗られています。
薦神社呉橋前の狛犬吽形
薦神社参道
薦神社神門
江戸時代初期の大変珍しい形式の裳階付き三間一戸二重門で、江戸時代初期の門として学術的にも重要な建築物であり、国指定重要文化財になっています。
三間一戸二重門、入母屋造、屋根は柿葺き。元和7年(1621年)細川氏により再建されました。九州には数少ない桃山様式の面影をもっています。
薦神社は9世紀初期建立の宇佐八幡宮の祖社です。境内の広大な霊池・三角池が内宮で、社殿が外宮です。元和8年(1622年)に再建された二重の神門は、二重門の前後に庇状の裳階が付き、国の重要文化財に指定されています。
薦神社神門蟇股
小笠原家の家紋・三階菱が施されています。
神門には、色彩豊かな美しい彫刻が施されています。
神門を側面から拝見すると、幅が狭く、棟高を一層感じさせられます。
薦神社本殿
社殿は、三角池の東に位置し、本殿、申殿、拝殿を南北に並べ、周囲を築地塀で囲み、東側に神門が開いています。
境内の広大な霊池・三角池が内宮で、社殿が外宮です。
八幡造りの神殿
薦神社の神殿は834年~848年頃造営されたとあります。現本殿は江戸後期・文政5年~9年(1822年年~1826年)の改営で、中央に本殿、左に若宮社、右に祇園社の三殿併置の形式です。
大鳥居
この大鳥居は、夏の大祭に中津城下から神事能が奉納されました。小笠原氏の寛永10年から始まり、この大鳥居は嘉永4年(1851年)建立、運送役は蠣瀬組、今津組です。能場跡には石碑が建っています。