獅子吼山 寶蓮坊
獅子吼山 寶蓮坊(ししくざん ほうれんぼう)は、慶長5年(1600年)開創、村上良慶開山、細川忠興開基の浄土真宗のお寺です。貴重な聖徳太子像を安置しています。
所在地:大分県中津市寺町980
赤壁寺の合元寺の近くにあります。上の写真の奥に赤壁がちらりと写っています。
本堂
明治初めに天神町の火事で類焼したため、諸町の菊池氏を中心として明治12年に再興しました。外は土蔵造、中は書院造です。
慶長5年(1600年)細川忠興が中津城に入封の際、名僧の誉れ高かった行橋浄喜寺の住職・村上良慶を伴って中津浄喜寺を開基させました。慶長12年(1607年)、東本願寺初代教如上人より特別の功績により坊号を贈られ、寶蓮坊と寺号を改めました。
寶蓮坊はその後、代々名僧が続きましたが、特に第三世・村上良道(この良道から村上家は、代々中津藩の御典医を勤めた。)は学問に秀で、勅命により聖徳太子の経典を進講。天皇からお褒めをいただき、大坂四天王寺・奥の院に祀られていた太子の尊像を拝受したと伝えられています。良道は堂を建て、多くの信者に講義を続けていましたが、長年の風雨により堂は崩壊。尊像は現在本堂に安置され、楼門のみが当時の面影を残しています。(中津市パンフレットより)
大子門
中津奥平初代藩主・奥平昌茂の寄進により建立。この門の正面にかつて六角の太子堂があり、聖徳太子像を安置していたのでこう呼ばれています。聖徳太子像は、現在本堂に安置されています。
聖徳太子像は、木造の座像で、高さ94cm。室町時代末から江戸時代初期作と伝えられています。平成25年4月に中津市の有形文化財に指定されました。
屋根の上の獅子
屋根の上の玄武
瓦に寶蓮坊
鬼瓦にも軒丸瓦にも寶蓮坊
獅子と寶蓮坊