宇佐神宮・呉橋
鎌倉時代より以前からある西参道の屋根がついた神橋です。昔、呉の国の人が架けたともいわれ、呉橋と名付けられています。
呉橋
寄藻川に架かる橋です。橋幅:3.46m、橋長:24.67mで、向唐破風造。屋根は桧皮葺です。
呉橋(くれはし)は、大分県指定重要文化財です。通常は扉が閉まり、通ることができませんが、十年に一度の勅使祭のときだけ扉が開かれます。
この写真を撮った当時(平成22年4月)は、宇佐神宮應神天皇千七百年祭でしたので、呉橋を一般開放していました。
鎌倉時代より以前からある西参道の屋根が付いた神橋です。昔、呉の国の人が架けたともいわれ、呉橋と呼ばれています。
寄藻川に架けられた神橋は呉橋と称せられ宇佐神宮西弾道からの入口にあたるが、昭和初期までこの通りが表参道であった。
創建年代は不詳で昔、中国「呉」の人が架けたと伝えられている。
この様式は中津市の当宮旧摂社薦神社に見られるほかは全国的に少ない。
木造の廊橋で橋脚石造三基、幅3.46m、長さ24.67m、向唐破風造、屋根は桧皮葺である。
元和8年(1622年)細川忠利公が修築したものが現存するが明治9年、昭和12年と修理が加えられ昭和26年頃に河川の拡幅と堤防工事が施工されたためコンクリート橋が正面に取り付けられた。
正安3年(1301年)に差遣された勅使和気篤成朝臣の御歌が残されている。
影見れば 月も南に寄藻川 くるるに橋を 渡る宮人(現地案内板より)
呉橋内部
呉橋の内側には、緋毛氈が敷かれています。
昭和初期まではこちらが表参道でしたので、朝廷より派遣された宇佐使と呼ばれる勅使が通ったため勅使街道とも呼ばれていました。
呉橋は、かつては弥勒寺の仁王門へと続く橋でした。
呉橋の手前は、石畳になっています。
呉橋を渡ると鳥居があり、鳥居を抜けると勅使道にで出ます。