熊野権現の道
胎蔵寺から熊野磨崖仏へと続く参道です。途中に鬼が一夜で築いたと云われる乱積の石段があります。
胎蔵寺から熊野磨崖仏へと続く参道の入口には、1対の石灯籠があります。その先に石段が続きます。
鳥居の先は、鬼が一夜で築いた石段が続きます。
鬼が一夜で築いたと伝えられる自然石の乱積石段は、大小の様々な形の石が積み上げられています。紀州熊野から田染にお移りになった権現さんが、人間の肉が食べたいという鬼に「日が暮れてから翌朝鶏が鳴くまでの間に下の鳥居の処から神殿の前まではY九段の石段を造れ、そしたらお前の願いを許してやる。然しできなかたらお前を食い殺すぞ」と云われました。鬼が99段築いて、100段目の石をかついで登ってきたときに、「コケコウーロ」と鶏の声を真似られました。鬼は夜明けの鶏が鳴いたと思い、最後の石を担いだまま逃げたという伝説があるそうです。