田染荘
昔ながらの田園風景が残るところです。
豊前国国東郡(現在の豊後高田市)にあった、宇佐神宮の荘園です。田染荘では、千年以上前から続く水田が今も稲を実らせ、現在も中世荘園村落の姿を残しています。田染荘では、農家民泊もできます。
田染荘の小崎地区には現在も、平安時代、鎌倉時代の集落や水田の位置がほとんど変わらずに残されています。また、田染荘には「ほたる銀河」と呼ばれるほたるの名所もあります。
荘園村落遺蹟 田染荘(たしぶのしょう)の記念碑
荘園とは、平安~室町時代の貴族、寺社の私的領有地。奈良時代の墾田を起源として全国的に拡大。
神領地であった為不輸不入権(国司に対し納税を拒否する権利)も認められていたが、鎌倉幕府の守護地頭制によって次第に武家に侵略され、南北朝の動乱以後、急速に衰退に向かった。文献に残る荘園数は約四千。今ではほとんど消滅している。
当地荘園領主は宇佐八幡。現存する文化財や文献等学術調査により、中世の景観を最もよく残す荘園村落遺蹟として、当「田染荘」が全国一と評価されている。田染荘には、朝日岩屋と夕日岩屋があり、両岩屋をさして間戸の岩屋と呼んでいます。(現地案内板より)