照恩寺
正和5年(1316年)に建てられた美しい国東塔があります。
所在地:大分県国東市武蔵町三井寺407
正門を入ると、境内右側の鐘楼の前に国東塔が立っています。
鎌倉時代後期 正和5年(1316年)作、安山岩、高さ:252cm
照恩寺宝塔(国東塔)
昭和25年8月29日国指定重要文化財指定 武蔵町大字三井寺 照恩寺所有
この国東塔は椿八幡宮にあったものであるが、明治初年の神仏分離令による廃仏毀釈の際に倒されて放置されていたものを明治22年10月照恩寺の請いにより現在地に移したものといわれている。最下部の石壇は、その際に新たに築かれたものという。
基礎は三重で、最上重の四面には二個ずつの格狭間(こうざま)が刻まれている。台座は一重複弁の優雅な反花(かえりばな)よりなり台座と塔身との間には細いくくりがある。塔身は優美な茶壷型でここに銘が刻まれている。銘文によれば、この塔は納経(祈願)のため正和5年(1316年)正月下旬に建てられたものである。笠は軒口二十の照屋根で相輪は太く最上端は火焔宝珠よりなる。
最下部の石壇を除いた宝塔の総高は252センチ、石材は角閃安山岩である。(現地案内板より)
元々椿八幡社の境内にあった国東塔を明治22年に照恩寺に移されました。