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天台宗別格本山 六郷満山総持院 両子寺

仁聞菩薩により718年(養老2年)に開創された寺院です。国東半島のほぼ中央に聳える両子山の中腹にあります。

両子寺1

所在地:大分県国東市安岐町両子1548
拝観時間:8:00~17:00 駐車場:有り
両子寺は、平安時代から鎌倉時代にかけて六郷満山の中山本寺、山岳修行の根本道場として栄え、江戸時代には杵築藩の庇護の元、六郷満山総持院として全山を統括してきました。

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両子寺の書院・客殿

書院の大広間では、時々講演会などが開催されています。こちらでは、おみやげ品や参拝記念品なども販売しています。様々な種類のお守りやお札、十二支一代守り、仁王・不動・地蔵・鬼面の土鈴、地酒、霊酒、どぶろく、般若湯、ミニチュア国東塔、テレホンカード、絵葉書、両子寺み佛絵葉書等があります。

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両子寺は、宇佐八幡神の子供にあたる男と女の双子の神様を祭っていることから、両子寺と名付けられたそうです。

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両子寺仁王門17

無明橋を渡ると仁王像が立っています。仁王像の足元から石段が続きます。石段の途中には歌碑があり、山門に辿り着きます。更に石段を上ると、池とトレッキングセンターがあり、そこから左手に護摩堂、書院・客殿があります。更に上に上ると稲荷堂があり、その右手には大講堂があります。稲荷堂の上には山王社があり、さらにその上には磨崖碑や国東塔があります。更に奥へと進むと奥の院があります。その更に上へと上ると針の耳、百体観音があり、さらに上には鬼の背割と呼ばれるところがあります。
そして、両子山の頂上(721m)へと向かって上る途中に鹿の爪石があります。無明橋から山頂まではかなりの距離がありますし、見所も満載です。お弁当持参で一日ゆっくり散策されるのもいいです。

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両子寺の参道

両子寺の境内は大変広く、四季折々の美しさが各所にあります。また、両子寺には両子寺の七不思議と呼ばれる場所があります。
「両子寺の七不思議」
走水観音:両子寺の西方1500mの山際にある観音様の下から湧き出る貫水は干ばつでも無くならず、雨季でも増水せず、年中一定の水量を保っており、水温もまた常に変わらないという。
無明橋:橋の下に観音様を祀ってあり、この橋を渡ると不思議と信仰心が湧き起こると伝えられ、牛や馬が渡れば落橋すると言われている。
鬼橋:昔、千徳坊という力持ちのお坊さんが山から引きろして橋にしたといわれる大石が両子寺の境内にある。
しぐれ紅葉:両子寺の境内にあるこの紅葉の下に立ち、上を見上げると、晴天の日でもしずくが落ちるといわれている。
針の耳:山腹に岩が重なり合い、その隙間を通るのが、針に糸を通すように難しそうなところがあるが、不思議と容易に通り抜けることができるという。
鬼の背割:山腹に昔、千徳坊という力持ちのお坊さんが、背で割って通路をあけたといわれる二つの大岩が立っている。
鹿のツメ割:山頂へ登る道の途中にある大きな石に、親子鹿の大小の爪跡がのこっている。

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天台宗の教え

宗旨 天台宗 (天台法華円宗)総本山 滋賀県 比叡山 延暦寺  祖師 高祖(中国) 天台大師 智顗(ちぎ)禅師   宗祖(日本) 伝教大師 最澄上人
立教開宗:中国の天台智者大師が、お釈迦様御一大の教えのうち、最もすぐれた法華経を中心として天台宗をお開きになり、其の後伝教大師が中国に渡られ、これを伝えて延暦25年1月26日、日本の天台宗を開かれ、日本仏教の根源となった宗旨であります。天台宗は、この法華経に基づく一乗の教えを根本として、密教、禅法、戒法、念仏などをその実践の法門としています。
本尊:天台宗のお寺の本尊は、阿弥陀様、薬師様、観音様、地蔵様、不動様などいろいろあるが、それらは皆、法華経に説かれている。久遠実成(くおんじつじょう)の本仏と同一体であるからすべて、縁に従ってこれらの仏、菩薩を敬信します。
教義:此の世のいろいろの差別のことがらは、すべてうつりゆく仮の相(すがた)であるが、それはそのままに仏のいのち、すがたである。私共は皆仏の子として、仏と同じ仏性(ぶっしょう)を生まれながらそなえているので、人々がこの理り(ことわり)にめざめて、仏の道にいそしみはげむように説き導くのが天台宗の教えである。
経典:俗に朝題目、夕念仏とも称される如く、法華経の諸法実相(すべてのものは、みな仏そのもののあらわれである)の立場に立って、すべての大乗経典を敬い読誦(どくじゅ)致します。(以下現地案内板より)

両子寺23


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