臨済宗妙心寺派 太陽山 安國禅寺
豊後安国寺とも呼ばれています臨済宗(禅宗)妙心寺派の寺院です。
所在地:大分県国東市安国寺2245
拝観時間:自由 観料:無料
萱葺きの鐘楼門です。平成10年に解体修理。高さ:三十三尺(10m)山門の両脇には石造の仁王像が威風堂々と鎮座しています。
1394年に絶海中津禅師によって開創されたと伝えられています。臨済宗の高僧 夢窓疎石の勧めにより足利尊氏は全国66ヵ国と2島に一寺一塔を建てました。この時に建てられた寺が安国寺です。安国寺は全国に68寺建てられましたが、こちらの豊後の安国寺は68番目の安国寺です。
往時は七堂伽藍がとりまき、28の末寺を有していた大きな寺だったといわれています。大分県重要文化財に指定されています像高92cmの足利尊氏坐像は、尊氏存命中に製作されたものと言われています。大分県重要文化財に指定されています延命地蔵尊立像もあります。他にも足利尊氏の古文書や鉄扇、焼け残った運慶作の仁王像、石風呂などがあります。
安国寺は足利尊氏公を開基として国家安穏衆生利益と元寇の役以来の戦死者追善供養を願い全国68ヶ所に一国一寺建立された寺である。当山は絶海中津国師を開山に勧請し、 「ほとけの里」国東の地に豊後の国安国寺として創建された当山は68番目に建立され、全国の安国寺建立史上に最終的意義をもつ寺として重要視されている。
天明4年(1784年)に建立された萱葺きの山門をはじめ多くの文化財を有し、池を周回する散歩路や瀬戸内海を眺望する禅宗寺院である。
県指定有形文化財 木造足利尊氏公座像(本堂内)・木造延命地蔵立像(地蔵堂内)町指定民族文化財 石風呂(本堂西の寺苑)(現地案内板より)
安国寺石造仁王像阿形
安国寺石造仁王像吽形
運慶作と言われている一木造りの仁王像
大友氏と島津氏との戦の際、各寺院が焼失し、ここ安国寺も類焼してしまいました。運慶作の一木造りの仁王像は、その時に焼け残ったままだそうです。この仁王像は、京都の東福寺から移管されたものだそうです。東福寺に送り状が残っているそうです。
焼け残った部分だけでも美しさが想像できます。焼けてしまってこんな姿になっても、今も大切に保存されていることに感銘を受けます。
運慶作 仁王像
天正年間 大友氏(豊後)と島津氏(薩摩)との戦があり、多くの寺社が焼失した。安国寺も類焼、その時焼け残った運慶の作としては珍しい一木造りの仁王像である。この仁王像は安国寺創建の時、京都の東福寺より移管されたものである。(東福寺に送り状あり)(現地案内板より)
昭和12年に完成。台湾の桧材を使った入母屋作り。釈迦牟尼如来、文殊菩薩、普賢菩薩の三尊を御本尊として安置しています。
美しい庭園