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馬城山 伝乗寺 真木大堂

真木大堂の名で知られる馬城伝乗寺(まきさんでんじょうじ)跡です。真木大堂は、六郷満山の本山本寺であった馬城山伝乗寺(まきさんでんじょうじ)の堂宇のひとつであったと伝えられています。真木大堂は約700年前に焼失していて、当時の人々の厚い信仰により、残っている仏像を収蔵庫内で保存しています。

真木大堂1

所在地:大分県豊後高田市真中
拝観時間:8:30~17:30(5月~10月)  8:30~17:00(11月~4月)

真木大堂2

真木大堂の特色

真木大堂は六郷満山65ヶ寺のうち本山本寺として36坊の霊場を有した最大の寺院であった馬城山伝乗寺のことである。
 奈良時代元正天皇の養老年間に仁聞菩薩の開基で悲陀の匠が建立したと伝えられているが仏像の作風からみて平安時代の建立で往時は広大な境内のなかに七堂伽藍を備えて隆盛を誇った大寺院であった。
 約700年前に火災のために焼失したが現存する九体の仏像は当時の人々の厚い信仰と守護のもとに難をまぬがれて今日に至っている。この九体の仏像に全霊を捧げつくして作られた方々の魂がこもっている。大正7年に国宝に指定され昭和4年に仏像大修理、昭和25年8月29日に重要文化財に指定された。
 附近には随願寺、成願寺、釈迦堂、芝堂、閻魔堂、黒草堂、城山四面仏等々があり、付近の畦畔には、石碑、石塔等が散乱しているのをみても昔の寺坊が各所に散在し往時の規模宏壮が偲ばれる。現在の真木大堂は伝乗寺の各寺坊が衰退したので本尊をこの一堂に集めたものである。(真木大堂のパンフレットより)

真木大堂3

仁王像の左肩に見える朱塗りの扉には、皇室の御紋章、菊の御紋があります。鎌倉時代の蒙古襲来の折に、伝乗寺にて異国降伏の大祈祷が行われ、その御蔭で元を退けた恩賞として、弘安8年10月16日に将軍家を経て朝廷より菊花の紋章が下賜されたと伝えられます。

真木大堂4

真木大堂5

真木大堂仁王像阿形

像高:225cm 
江戸時代のものとされる木造の仁王像は、旧本堂でお堂をお守りしています。

真木大堂6

真木大堂仁王像吽形

像高240cm

真木大堂7

真木大堂8

真木大堂9

真木大堂11

庚申塔

真木大堂10

国東塔

真木大堂12

国東塔

真木大堂13

五輪塔

真木大堂14

鐘楼と鐘

真木大堂15

真木大堂16

真木大堂17

収蔵庫には、旧本堂から移された9体の仏像が安置されています。すべての仏像が国の重要文化財に指定されています。本尊阿弥陀如来坐像と守護する四天王像、木彫り日本一の不動明王像、日本一の大威徳明王像などが安置されています。

真木大堂18


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