天念寺無明橋
六郷満山の僧侶たちが、「峯入り」の際にも渡る橋です。
所在地:大分県豊後高田市長岩屋
長さは約5.7m、幅は約1.2m、厚さは38cm。単一石造アーチ形式ですので、両側は空中、天念寺無明橋には手すりはありません。正に天空に架かる橋です。
鬼会の里の駐車場から、裏山を見上げると、断崖絶壁に天念寺無明橋が見えました。大正時代の初期に架けられたといわれています。両側が垂直に切り立った岩峰と岩峰にアーチ状の石橋が渡っています。
六郷満山の僧侶たちが、仁聞菩薩の修業した道を辿る「峯入り」の際にも無明橋を渡ります。無明橋に辿りつくまでも険しい道が続くそうです。
一般の人も無明橋を渡ることができますが、高所恐怖症の私には無理です。下から見上げるのが精一杯です。
私たちが無明橋を見上げている時、丁度今から無明橋を渡りに行くという、山登りグループの方々にお会いしました。その方々は無動寺側からも天念寺側からも無明橋に行ったことがあるそうです。無動寺側からの方が傾斜がゆるやかで登り易く、天念寺側からの方が急傾斜で、岩場も多く、途中かなり険しい道が続き、距離も長いと教えてくださいました。修験道、なんと険しく、勇気が必要な道なのでしょう。