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文殊仙寺の仁王像

文殊仙寺の参道の入口にいらしゃる仁王像です。

文殊仙寺仁王像1

優れた造形美の仁王像

所在地:大分県国東市国東町大恩寺2432
文殊仙寺の参道の入口には、阿形と吽形の仁王像が鎮座されています。文殊仙寺石造仁王像は、永和元年(1375年)作で、平成6年3月25日に大分県指定有形文化財に指定されています。
仁王像のすぐそばに300段の階段があり、山門、奥の院へと続いています。長い年月風雨にさらされている仁王像は苔むし、いい風合いになっています。

文殊仙寺仁王像2

峨眉山 文殊仙寺 (がびざん もんじゅせんじ)

 当山は648年、役小角(えんのおずめ)(役行者)が開基、ご本尊は文殊菩薩で、「三人よれば文殊の知恵」日本三文殊の一つである。
「役小角は豊後国国東峨眉山(文殊山)に登り、此地を開き住す。乃ち中国五台山を感得、文殊菩薩の尊像を奉安する。故に文殊仙寺と日う。山上水無し、小角自ら独鈷を執り岩角を打てば霊泉湧出。故に文殊智水と名付く(豊鐘善鳴録、豊後国志)
 山内は仙境秘境の地、奇峰怪岩に囲まれ瀬戸内海を控えて中国連山と船舶の往来を望む。大自然は天然記念物、史跡指定(昭和49年)日本の自然百選(昭和58年)に選ばれる。国東半島随一の古刹なり。開山以来1300年の法燈を守り続けている。古来より宇佐八幡宮との連繋、神仏習合の形態を保つ山岳修験、六郷満山峰入行の修法を伝承している。
宿坊・精進料理の予約も可能です。  文殊仙寺院主 敬白  (現地案内板より)

文殊仙寺仁王像4

御本尊文殊師利菩薩は、大吉祥菩薩にして一切衆生の知恵の母であり智恵無量福徳円満の維新力を持ち智恵授けの霊地、日本三大文殊の一つとして広く知られ「三人寄れば文殊の知恵」の発祥地とされています。
御本尊は青銅製で千年以上前に渡来した時より秘仏とされ、卯年の守り本尊であることから今日では12年に一度卯年の春・秋大祭において御開扉しています。

文殊仙寺仁王像3

仁王像の後ろ姿

文殊仙寺仁王像5

瀬戸内海国立公園内に位置する文殊仙寺の境内は自然林に囲まれ、素晴らしい景観を堪能することができます。春には桜が咲き、夏には新緑と清々しい空気を楽しめ、秋には、文殊耶馬と呼ばれる周囲の自然林がみごとに紅葉します。
そして冬には、雪化粧された境内が水墨画の様な美しさを醸し出します。一年間を通して、四季折々の美しさ、素晴らしさを味わうことができます。長く続く石段の側には、苔むした石や岩がごろごろしています。

文殊仙寺仁王像6

摩尼車

摩尼車は、元々はチベットの摩尼教で用いる道具のことだそうです。摩尼車を回しながら真言を読経するそうです。1回転させると教典を1回読んだのと同じ功徳があると言われています。転経器(てんきょうき)とも呼ばれます。

文殊仙寺仁王像7

日本三文殊 峨眉山 文殊仙寺は国東半島の中央に位置する標高614メートルの文殊山中腹に有り、今を去る千三百有余年前、648年(大化4年)役之行者の開基とされ、六郷満山は勿論、日本三大文殊随一の古刹です。
役之行者は、文殊山中(現在の奥之院)に於いて座禅観法中、唐の五台山にて文殊菩薩を感見し御尊像を奥之院本殿文殊堂に泰安したのが文殊仙寺の始まりとされています。

文殊仙寺仁王像8

文殊仙寺は718年(養老2年)に仁聞菩薩により開創された六郷満山末山(布教の根本道場)の本寺として最盛期には12の末寺を有し境内には25の堂宇が建ち並び大聖不動明王を本坊粒院(現在の客殿)に安置し、山中は六郷満山峯入行の行場の一つであり従古より文殊菩薩・不動明王の信仰と共に護摩祈願の根本道場としても知られています。(文殊仙寺パンフレットより)

文殊仙寺仁王像9

峨眉山文殊仙寺案内図

文殊仙寺仁王像11

妙徳庵

文殊仙寺仁王像10


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