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六郷満山

六郷満山(ろくごうまんざん)は、大分県国東半島一帯にある寺院群の総称です。六郷は両子山を中心とした山稜の間に開かれた6つの郷、満山はそこに築かれた寺院群を指し、古くから六郷満山文化と呼ばれる独特の山岳宗教文化が栄えました。

六郷満山1

両子寺

国東半島の中央に聳える両子山から海岸に向かって続く谷には、武蔵(むさし)、来縄(くなわ)、国東(くにさき)、田染(たしぶ)、安岐(あき)、伊美(いみ)の6つの郷が開け、六郷と呼ばれていました。
また、国東半島の寺院群は、学問をするため本山(もとやま)、修行をするための中山(なかやま)、布教をするための末山(すえやま)の3つの群に分けられ、これらは合わせて満山と呼ばれていました。このことから、国東半島の寺院を総称して六郷満山と呼ぶようになりました。※学問をする為本山、修行をする為の中山、布教をする為の末山。

六郷満山2

富貴寺

六郷満山には盛時には本山28寺、末寺37寺の65の寺院があったとされています
奈良時代から平安時代にかけて花開いた六郷満山。山岳信仰に天台宗、そして宇佐神宮をはじめとする八幡神への信仰が結びついて生まれた神仏習合による独自の仏教文化で、2018年には、開山1300年という節目を迎えます。

六郷満山3

報恩寺

仁聞菩薩は、宇佐八幡宮の化身(生まれ変わり)として約1300年前、宇佐国東の地に神仏習合の原点となる山岳宗教、「六郷満山」を開かれました。

六郷満山4

安国禅寺

六郷満山7

長安寺

六郷満山6

応暦寺

六郷満山5

旧千燈寺跡