一遍湯かけ上人
鉄輪温泉を湯治場として開いたとされる一遍上人像です。この湯かけ上人像は、年に一度の「湯あみ祭り」の時にしかできなかった「湯かけ」が、いつでも誰でもできるようにと、設置されました。
所在地:大分県別府市鉄輪風呂本
湯かけ上人様お参りの仕方
ご自分の悪い所を湯かけ上人様に見立ててお湯をかけてお参りして下さい。
むし湯広場
鉄輪温泉は鎌倉時代に時宗の開祖である一遍上人が開いたとされる湯治場です。一遍上人は「捨て聖」と呼ばれ、俗世の欲や執着を捨て、体や衣がボロボロになりながらも全国を布教して歩く「遊行」という旅の途中、鉄輪へ立ち寄ったと伝えられています。
その頃の鉄輪は、地面から噴や熱湯が噴出す地獄によって、村人たちが大変苦しめられていたといわれています。
一遍上人は、この荒れ狂う地獄を鎮め鉄輪の村人たちを助け、最後までどうしても止まらなかった地獄を利用して「むし湯」を創ったとされています。この噴気には不思議な力が宿っており、病気やケガなどで困っている人たちを癒してきたといわれ、これまで多くの人々に利用されてきました。
鉄輪の人たちは、この一遍上人の「おかげ」に感謝し、毎年秋に「湯あみ祭り」を催し、上人様を沐浴させる「湯あみ」や上人様にお湯をかける「湯かけ」などで感謝の気持ちを表してきました。
この広場は旧むし湯跡地を整備したもので、鉄輪むし湯の歴史を後世に伝えるため、旧むし湯の石材を使い、むし湯の石室を復元したモニュメントを設置しました。
また、となりの「湯かけ上人像」は、年に一度「湯あみ祭り」の時にしかできなかった「湯かけ」が、いつでも誰でもできるようにと、鉄輪温泉共栄会及び湯かけ上人像建立実行委員会の企画により設置されました。別府市(現地案内板より)