高千穂峡
高千穂峡は、宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井にある五ヶ瀬川にかかる峡谷です。国の名勝、天然記念物に指定されていて、柱状節理のそそり立つ断崖が幻想的な渓谷です。
高千穂峡(五箇瀬川峡谷 高千穂峡谷)
所在地:宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井御塩井
入場料:無料
【駐車場】御塩井駐車場:500円・あららぎ駐車場:300円・大橋駐車場:無料
【駐輪場】おのころ池周辺の広場
高さ80m~100mにも達する断崖が7kmにわたり続いています。夏場は涼を求めて、観光客が大勢訪れます。臨時の駐車場もできて、シャトルバスも運行されます。遊歩道をゆっくり散策すると、自然の美しさや偉大さを感じます。
高千穂峡は、その昔阿蘇火山活動の噴出した火砕流が五ヶ瀬川に沿って帯状に流れ出し、急激に冷却されたために柱状節理のすばらしい断崖がおよそ7km続く渓谷です。高千穂峡は、昭和9年(1934年)11月10日に国の名勝・天然記念物に指定されました。
真名井の滝、七ツヶ池と呼ばれる甌穴、槍飛橋、高千穂峡淡水魚水族館、玉垂れの滝などがあります。また神話に由縁のある「おのころ島」や「月形・日形」「鬼八の力石」などもあります。
貸ボートもあります。ボートから見上げる真名井の滝は、落差17mを体感でき、迫力満点です。
長い年月のうちに、五ヶ瀬川が阿蘇の溶岩を削ってできた渓谷です。神代の昔を彷彿とさせる神秘的な雰囲気が漂っています。
真名井の滝
阿蘇カルデラをつくった火山活動によって、約12万年前と約9万年前の2回に噴出した火砕流の一種である高温の軽石流が、当時の五ヶ瀬川の峡谷沿いに厚く流れ下りました。この火砕流堆積物が急激に冷却固結し、熔結凝灰岩となり、柱状節理が生じました。熔結凝灰岩は磨食を受けやすいため、五ヶ瀬川の侵食によって再びV字峡谷となったものが高千穂峡です。