おのころ島と月形・日形
伊邪那岐命と伊邪那美命が持つ「天の沼矛」から滴り落ちた、海水と泥混じりの塩が固まってできた島と伝えられています。
所在地:宮崎県高千穂町大字三田井字御塩井 高千穂峡内
昔この池には桜川神社(滝津の妙見社)があり、鵜の鳥はこの社に仕える神聖な霊鳥であったと伝えられています。
高千穂神社の春祭では御神幸の御神輿がこの池を三度回ってみそぎをされます。おのころ島は、伊邪那岐と伊邪那美が別天津神たちに漂っていた大地を完成させることを命じられ、天沼矛を与えられました。おのころ島(淤能碁呂島)は、その天沼矛の先からしたたり落ちた雫が固まって出来たと伝えられる島です。伊邪那岐と伊邪那美が結婚式をあげたところとも言われています。
毎年4月の高千穂神社の春祭には、ご神幸の「浜くだり」にみこしが出て、オノコロ島のまわりを3回まわる神事があります。
おのころ島
チョウザメ
池の中をチョウザメが泳いでいました。
チョウザメ
月形
月形は、高千穂峡の玉垂れの滝の上にある半月の岩形のことです。
月形
月形・日形
「玉垂れの滝」の上にある半月の岩形を月形といいます。弟の素戔嗚尊のご乱暴に嘆き悲しんだ天照大神は天岩屋戸のお隠れになりますが、八百万の神々の議り事により、再びこの世にお戻りになります。素戔嗚尊は神々の裁きを受け、所払いとお詫びの証を造ることになりました。
素戔嗚尊は天照大神を日の光る太陽として日形を彫り、自分の光は月の半分もないからと、三日月の穴を彫り、その後高天原を去り、出雲に行かれたと伝えられています。
江戸末期の記録には月形・日形の絵図も残されていますが、今は日形は崩壊し、月形のみが残っています。高千穂には、神話や伝説に因んだ場所や遺跡がたくさんあります。おのころ池 高千穂神社大祭、神面隊がみそぎをするおのころ池。真名井の滝に注いでいます。(現地案内板より)