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飫肥泰平踊

飫肥泰平踊は、江戸時代から伝わる郷土舞踊で、初めは町衆によって踊られていた盆踊りです。宮崎県指定無形民族文化財の伝統芸能に指定されています。

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戦乱の時代を超え、江戸時代に入り泰平が訪れた世で、侍と町人が共に踊ることが許されました。元は盆踊りとして親しまれ、今は伝統芸能として受け継がれています。その舞は、武芸十八般を象りつつも、優雅であり凛としています。

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着流しに編み笠を被り、太刀の落とし差し、腰に印籠を下げた元禄武士の伊達姿と 艶やかな紫に白の斜め縞の奴姿の踊り手が優雅な踊りを披露してくれました。

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毎年、飫肥城下まつり等で見ることができます。通常は飫肥城内で披露したあと、城下町を踊りながら進むのですが、当日は生憎の雨天の為、急遽会場を国際交流センター小村記念館に移し、館内で披露されました。椅子なども準備してくださっていたのでゆっくりと観賞することができました。

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飫肥城下町に伝わる泰平踊は、趣の異なる二つの舞があります。鶴組と呼ばれる今町組と亀組と呼ばれる本町組。衣装も舞も歌詞も違う二つの舞を楽しむことができます。姿勢の高低によって泰平の世の象徴である鶴と亀を表現しています。

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鶴組

鶴組は、流れるような優雅な舞、歌詞は女性が作った恋歌。鶴のように腰が高く動きのきれがいい踊り。鶴組の今町組は、武士姿の後に、赤と黒の鉢巻と鼻緒の奴の一群が続きます。奴の衣装にも赤と黒の斜め縞の縁取り鮮やかで粋な衣装です。

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亀組

亀組は力強さの中の凛とした舞、歌詞は初代飫肥藩主を讃えた歌。亀は腰が低く動きが柔らかい踊り。この目深に被った折編笠が風情があります。白足袋がきりりとして、武士の着流し姿というのはなかなか色気があります。

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♪千代のはじめのひと踊り 松坂越えたやサー ヤートセー♪
という歌いだしの歌にのせて、ゆるやかにゆったりと優雅に踊る姿は一見の価値があります。

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