飫肥城・松尾の丸
飫肥城跡の高台には、昭和54年に建築された書院造りの松尾の丸があります。飫肥城は周囲に9つの城を配した平城でした。松尾の丸はそのひとつです。
入館(見学)には、飫肥通行手形を利用できます。
開館時間:9:30~16:30
休館日:12/29・12/30・12/31
飫肥城復元事業により、昭和54年(1979年)に、江戸時代初期の書院造りの御殿として、在来工法を使用して建設されました。建物は延床面積約800平方メートルあります。
御座の間(屋敷の主人が居る部屋)・御寝所(寝室)・涼櫓(二階部屋)・茶室・湯殿(浴室)・台所など20室以上の部屋や御蔵(倉庫)を備えています。
建物の設計、監修は豊後竹田の岡城や京都二条城を参考に故・藤岡通夫博士が行いました。飫肥城復元事業では、多くの日南市民や日南市出身の方々の寄付とともに、財団法人日本船舶振興会(現日本財団)から多額の助成を受けました。
屋根瓦
鬼瓦には庵木瓜紋、軒瓦には十曜紋が入っています。
玄関
松尾の丸は、樹齢100年以上の杉を使った書院造の御殿です。
玄関の間
玄関の間
玄関の間、御座の間、御寝所、涼櫓、茶室など20室以上の部屋があります。
畳の縁
御座の間
12畳の客間ですが、御座船を展示している12畳の間と続き間になっていますので、襖を取り外すと、24畳の大広間になります。
照明から放たれる光と壁の模様が相まって、流れる雲の様な模様になっています。
庵木瓜の紋が入っています。
飫肥城松尾の丸 鎧兜
ゴールデンウィーク中は、鎧兜を着て親子で記念撮影ができるイベントなどもあります。
川御座船
舞鶴丸 (藩主が使用した御座船の縮尺模型)
飫肥城は別名舞鶴城とも呼ばれています。
舞鶴丸
船の長さ:71尺(約21.5m)、巾(腰当)11尺余(約3.4m)
実物1/3の縮尺模型です。
茶室
自在鉤
竹製の風流な自在鉤が下がっていました。
御化粧の間
花頭窓
モダンでおしゃれな窓にうっとりしました。
御寝所
12畳の部屋で、8畳の「二の間」、6畳の「三の間」と続き間が並び、襖を取り外すと、26畳間になります。
畳敷きの廊下
板張りの廊下