飫肥城歴史資料館
飫肥藩伊東家やその家臣達に伝えられてきた、甲冑・刀剣・武具、古文書、衣服、装飾品、駕籠などの飫肥藩ゆかりの貴重な歴史資料などが展示されています。
所在地:宮崎県日南市飫肥10-1-1 飫肥城内
開館時間:9:30~16:30
休館日:12/29・12/30・12/31
入館料は、飫肥通行手形を利用できます。
飫肥藩伊東家やその家臣達に伝えられてきた、甲冑・刀剣・武具、古文書、衣服、装飾品、駕籠などの飫肥藩ゆかりの貴重な歴史資料などが約220点展示・保管されています。
伊東家は、藤原氏南家の子孫で800年続いた由緒ある家柄です。天正16年(1588年)に祐兵(すけたか)が初代藩主となってから、明治4年の廃藩の時まで伊藤家が飫肥を治めました。
浅野家女乗物
浅野家女乗物は、伊東家11代祐民(1792~1812)の室が、芸州浅野家より輿入れの際に持参したものです。輿・轅ともに木製で、黒漆塗、金蒔絵で鷹羽紋が散らされ、その間を金蒔絵、銀色蒔絵の桐唐草文でつないだものです。
伊東家女乗物
伊東家女乗物は、輿・轅ともに木製、黒漆塗りで金蒔絵が施されています。全面に伊東家の家紋である庵木瓜、月星九曜紋があしらわれ、その間を桐唐草紋でつなぎ、窓の柱中央に金銅製の庵木瓜及び月星九曜紋の丸金具を打っています。内部の壁面には、花鳥文の色彩画を貼装しているのがみえます。
伊東家女乗物
印籠?煙草入れ?
月に星九曜の紋
真ん中に大きな丸があり、その丸を小さな九つの丸が囲んでいる紋は、飫肥藩伊東家の紋の一つである「十曜紋」です。「満月に九曜紋」、「月に星九曜の紋」ともいうそうです。
九曜紋の旗指物
旗指物とは、鎧の背中に差して、戦場で目印とした小旗のことです。
この九曜の紋の旗指物は、飫肥藩の2代藩主祐憲まで使用されていました。しかし、細川家が小倉から熊本54万石に加増移封されたことから、細川家の九曜紋と違いを明らかにするために星の数を一つ増やし、その後は十曜の紋を使うようにしたといわれています。
十曜紋
真ん中に大きな丸があり、その丸を小さな九つの丸が囲んでいる、飫肥藩伊東家の紋の一つです。
庵木瓜の紋
庵木瓜の紋(いおりもっこうのもん)は、藤原氏の家紋「木瓜紋」に「庵紋」を被せた形です。