知覧傘提灯
知覧傘提灯は、安政年間に下級武士の内職として考案されたと伝えられる傘です。半開きにすれば日傘、雨傘として、全開すると夜には提灯にもなります。
これらの傘は、「知覧傘提灯」と呼ばれ、安政年間に下級武士の内職として考案されたと伝えられる傘です。半開きにすれば日傘、雨傘として、全開すると夜には提灯にもなります。また、閉じて使えば護身用の武器としても役立ちました。
真竹の一節を32等分した骨に和紙をはり、ひとつひとつ丁寧に作り上げられる伝統工芸です。当時は、武士の内職として作られていたそうです。薩摩武士が考案したといわれる知覧傘提灯は、日傘、雨傘、提灯、護身用と1本で4役もこなす優れものです。小ぶりの知覧傘提灯は、インテリアとして利用されています。
そば茶屋吹上庵知覧武家屋敷店にて
江戸時代、薩摩藩の御家人だった富永五助が考案したものです。下級武士の内職として普及しました。昭和の一時期は和紙に代わり薄絹を張った傘提灯が輸出され、人気を博していました。富永さんが作った傘提灯は「そば茶屋吹上庵知覧武家屋敷店」などで見ることができます。
知覧傘提灯
灯りをともした知覧傘提灯
知覧傘提灯には、花鳥風月など様々な柄の和紙が使われています。