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稽古場跡・御仮屋跡

江戸時代後半、郷土子弟の教育の場が稽古場です。

稽古場跡1

稽古場跡

江戸時代後半、郷土子弟の教育の場が稽古場です。稚児は数え7歳から、二才は15歳から25歳までの若者が学問や武術、礼儀作法を学びました。知覧に5ヶ所あり、上郡の稽古所は胥傚館と本馬場2ヶ所に伝承地があります。

御仮屋跡2

領主御假屋跡

知覧は藩主島津氏の分家の私領地として栄えました。ふだん領主は鹿児島の屋敷に住み、家臣を御仮屋に通わせ自分の領地を治めました。御仮屋は領主の知覧での滞在場所と役所・裁判所・税務署を兼ねた館でした。現在の検察庁・裁判所・役場辺りです。

国選定 重要伝統的建造物群保存地区

名称:南九州市知覧伝統的建造物群保存地区
面積:約18.6ヘクタール 選定年月日:昭和56年11月30日 江戸時出、薩摩藩は藩内を百十三の外城(郷)と呼ばれる行政区画に分け藩内を治めました。外城では、行政庁である御仮屋を中心として麓と呼ばれる武士団の居住区があり、さらに町屋・村落と続いていました。知覧もこの麓の一つで、御仮屋の前には城馬場が通り、これに直行して本馬場が通されています。馬場とは大路をいい、この馬場を挟んで麓の武家屋敷が形成され、随所に小路が配されています。知覧麓が今にみられるような姿に整備されたのは、十八世紀の中頃であると伝わっています。
伝統的建造物群保存地区は、本馬場を中心とした東西900メートル、南北約200メートルの範囲です。屈折する道路に沿い、石垣と生垣を連ねて屋敷地を区画し、道路から後退して、腕木門や石柱門を開く姿は優れた景観を見せています。主屋と馬場との間は枯山水様式などの庭園が造られ、これらの庭園のうち、特に価値のあるものは「知覧麓庭園」として国の文化財として指定されています。知覧伝統的建造物群保存地区は、鹿児島県に残る麓の代表的なもので旧観を良く伝えています。(現地案内板より)



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