旧高城住宅
別宅として二ッ家(知覧型茅葺)があり、見学することができます。
知覧郷土料理の店 高城庵(たかきあん)
所在地:鹿児島県南九州市知覧町郡6329
高城庵は、武家屋敷内にあります。
営業時間:10:30~16:30
店休日:無休
郷土料理が主体の食事処です。武家屋敷の中で、藩政時代からのお膳で食事ができます。庭を眺めながらの食事は乙なものです。また、別宅として二ッ家(知覧型茅葺)を、団体予約に使用しています。
高城庵セット、姫御膳、さつま豚骨定食、筍定食、酒すし定食などがあります。鹿児島名物の灰汁巻(あくまき)と両棒餅(じゃんぼもち)もありました。高城庵セットは、芋こんにゃくの刺身、酒すし又は粟入りご飯、自家製野菜入りさつま揚げ、鶏のさしみ、田舎にしめ、香の物、酢の物、小鉢、うどん又はそばと梅酒が付きます。
二ツ家
南九州の民家は現在でも南西諸島で見られるように、オモテ・ナカエ・ウマヤ・便所・風呂場が独立した分棟型が基本でした。オオテとナカエを連結させた建物として、棟と棟をつなぐ小棟の形状がが知覧独特であることから、知覧型二ツ家と呼ばれています。
旧高城住宅
国選定・重要伝統的建造物群保存地区・保存建物
旧高城住宅は、明治以前に建てられた武家住宅であり、「おとこ玄関」と「おんな玄関」の二つがある特徴をもっている。他の知覧形二ツ屋と同様に「おもて」と「なかえ」の二つの屋根の間に小棟を置いたタイプのもので、知覧だけにみられる。
二つの本棟と小棟の形、そこに出来る屋根の造形は実に美しく、この構造は、知覧大工の想像力と技術によって完成されたものである。昭和に入り「なかえ」部分は失われていたが、平成6年3月に復原したものである。
南九州市・南九州市教育委員会(現地案内板より)
知覧型二ッ家(小棟おき二ッ家)
鹿児島独特だといわれる二ッ家の中で、特に知覧だけにみられる二ッ家は、二つの屋根の間に小棟をおいてつなぎとした造りです。民家建築文化史の上からも、貴重なものとされています。居住用のオモテと台所のあるナカエの建物が、別棟となっている分棟式民家は、生活上不便が多く、次第に近づけるようになったのです。知覧型二ッ家は、その分棟式の建築であるオモテとナカエが合体したもので、知覧大工によって創作された知覧独特の知覧町の建築文化であります。
南九州市・南九州市教育委員会(現地案内板より)
男玄関
男玄関と女玄関があります。男玄関はお客と家長と長男だけが使用し、その他は女玄関を使っていたそうです。
男玄関
男玄関は間口が広いです。
女玄関
女玄関の方は間口が狭くなっています。
座敷
囲炉裏
庭園
知覧茶 川口茶舗
所在地:鹿児島県南九州市知覧町郡 旧高城住宅内の知覧二ツ家内
知覧茶(ちらんちゃ)は、日本有数の緑茶生産地である鹿児島県南九州市知覧町にて栽培されています。知覧茶とは、緑茶の総称またはそのブランド名です。透き通った若緑色とさわやかな香りが特徴で、寒暖差を生かした上級茶生産が行われています。鹿児島県のお茶の面積・生産量は、静岡県に次いで日本第2位です。中でも知覧茶は全国茶品評会で連続日本一を受賞しています。
また、知覧茶は、平家の落人が北部山間地の手蓑に、茶栽培を始めたという古い言い伝えがあります。本格的な栽培は、先人たちが明治五年山野を開墾し、茶の実を種させたのが始まりだそうです。歴史があるお茶です。