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知覧武家屋敷の注連縄

年末年始、知覧武家屋敷には昔ながらの門松や注連縄を飾ります。

注連縄1

知覧武家屋敷に行ったのは、ちょうど年末年始でした。そのため、あちこちで昔ながらの門松や注連縄(しめなわ)をみることができました。

注連縄2

昔ながらの門松

≪12月28日夕方~1月6日夕方≫円錐状に盛ったシラスに、笹のついたままの竹や、松ゆずり葉をたてて、シラスには、薪を3本円錐状に置きます。シラスを盛った門松は、神様が降臨されたとき宿られる依代(よりしろ)薪を置くのは「かまどの火を絶やすことなく、三度三度食べられますように」「この土地に根付いていられますように」「薪の鋭い割れが邪気をはらう」などの意味があるといわれております。
≪1月6日夕方から1月13日夕方≫竹、ゆずり葉、薪を取り除いて、末と「タラの木」「モロの木」を立てます。「6日年」という行事です。タラとモロを飾るのは「今年一年タラん分はモロいなさい」(今年一年足りない時は貰いなさい)助け合いの精神、「刺々しい植物で邪気をはらう」などの意味があるといわれております。
≪1月13日夕方~1月20日夕方≫「タラの木」と「モロの木」を取り除き松だけ残し、そこに上のほうの皮を削りかけた柳と、切り餅を刺したエノキの枝(メノモチ)を刺します。メノモチの餅は城持ちと栗餅の二種類です。「モッ年(望年)」という行事です。メノモチとは「繭の餅」という意味で、蚕の繭が枝にいっぱい付いている状態・五穀豊穣を表す。柳の皮を削りかけにするのは、御幣(神社の祭具)を表している。といわれております。(現地案内板より)

注連縄5

注連縄3

注連縄4

注連縄6

注連縄7

注連縄8



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