鹿児島神宮
ヒコホホデミノミコト(山幸彦)とその御姫・豊玉姫を主神とし、仲哀・応神天皇・神功天皇とを合わせ祀る、旧「大隅一の宮」です。御神馬を先頭に鈴かけ馬が踊る初午祭は全国的に有名です。
所在地:鹿児島県霧島市隼人町内2496
御祭神は、ヒコホホデミノミコト(天津日高彦穂穂出見尊)などです。
古くは大隈八幡宮などと称されていました。延喜式には鹿児島神社とあり、薩摩・大隈の神社の中では唯一の大社です。
大隅一ノ宮 国分正八幡 鹿児島神宮
鎮座地:鹿児島県姶良郡隼人町内2496番地
日豊本線隼人駅より徒歩15分・肥薩線日当山駅よりバスの便あり
御祭神:天津日高彦穂穂出見尊 豊玉比売命
相殿:仲哀天皇、神功皇后、応神天皇、同皇后
御系統:天照大御神(伊勢神宮)-天忍穂耳尊(英彦山神宮・福岡県)-瓊瓊杵尊(霧島神宮)-彦穂穂出見尊(当宮)-鵜鴎茸不合尊(鵜戸神宮)-神日本磐余彦尊(神武天皇・宮崎神宮)(現地案内板より)
鹿児島神宮由緒概要
創祀は皇孫神武天皇の御代なりと伝えられる。農耕畜産漁猟のみちを指導し民政安定の基礎を創り給うた。俗に大隅正八幡とも称し、全国正八幡の本宮でもある。
延喜の制(901年)には大社に列し、大隅一ノ宮として朝野の崇敬篤く、建久年間(1198年)には社領2500余町歩に及べり。
明治4年国弊中社、同7年神宮号宣下宮弊中社、同28年宮弊大社に夫々列格す。
昭和天皇陛下の行幸勅使皇族の御参拝は二十余度に及ぶ。
現社殿は宝暦6年(1756年)島津重年公(24代)の造営なり。(現地案内板より)
祭典並びに特殊神事
例大祭:旧8月15日・七夕祭:8月7日・七種祭:1月7日・初午祭:旧正月18日・藤祭:旧3月10日・御田植祭:旧5月5日
信仰玩具:全国に有名であり情緒豊かな野趣と色彩を示している。鯛車、初鼓、化粧箱、土鈴、鳩笛、笛太鼓、羽子板、はじき猿等がある。
御陵:高屋山陵と称し当宮より西北へ13キロメートル空港に近い。(現地案内板より)
鹿児島神宮の拝殿
鹿児島神宮の本殿は、拝殿、勅使殿と共に鹿児島県の有形文化財に指定されています。勅使殿の額には、「正八幡宮」と書かれています。勅使殿の深紅の柱は大変美しいです。朱色とはまた違い、趣があります。
本殿の構造は、柱間が正面七間、側面四間の入母屋造りで、正面に前室を設けてあります。床が、ピカピカに磨かれていて、黒光りしていました。
本殿につながる拝殿は縦長で、天井の格子には、四季折々の花々や野菜等が白地に繊細なタッチで色彩豊かに描かれています。一枚一枚、丁寧に描かれていて見ごたえがあります。
鹿児島神宮本殿・拝殿・勅使殿
県指定有形文化財 平成2年3月23日指定
鹿児島神宮本殿は、宝暦6年(1756年)島津重豪によって再建されたとされ、県内最大の木造建造物として文化財的価値が高いため、鹿児島県より有形文化財(建造物)として指定されました。
本殿の構造は、柱間が正面七間、側面四間の入母屋造りで、正面に前室を設けてあります。本殿の壁画は薩摩藩の画家、木村探元の筆になると伝えられています。
本殿につながる拝殿は縦長で、天井の格子には、花や野菜等が色彩豊かに描かれています。
勅使殿は神殿社殿の入口に位置し、天皇から弊帛を託された勅使をお迎えする所として作られています。
隼人町教育委員会(現地案内板より)
天井絵
天井の格子には、様々な花や野菜等が色彩豊かに描かれています。
龍宮の亀石
竜宮の亀石と名づけられた無数の穴があいた不思議な石が、御社殿前にあります。