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霧島神宮

霧島神宮は、建国神話の主人公である瓊々杵尊を祀った、6世紀創建の古い歴史を誇る神社です。

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延喜式内社 旧 官幣大社 霧島神宮
所在地:鹿児島県霧島市霧島田口2608-5
天皇系の礎を築いた日本民族の祖神ニニギノミコトが祀られており、古代の浪漫とメルヘンが融合した現代の神域です。老樹の深い森に包まれた広い境内とまばゆいばかりの華麗な朱塗りの社殿には、尊厳な雰囲気が漂っています。

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霧島神宮の社号標と石段

神橋を渡ると石段の手前右側に社号標があります。社号標には、大きな文字で霧島神宮と刻まれています。神社の石段は、とても長いといいますか、段数が多いところが多いですね。途中景色を眺めながら、休み休み上りました。登りきるとすごい爽快感を味わえますが、途中は流石にしんどいです。坂本龍馬も訪れたと言われる霧島神社。坂本龍馬とお龍さんは何を語りながらこの石段を昇ったのでしょう。

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霧島神宮

霧島神宮(鹿児島県姶良郡霧島町田口鎮座)
御祭神は天孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)にましまし、明治7年2月神宮號宣下と共に官幣大社に列せらる。欽明天皇の御宇(西暦500年代)高千穂峯の嶺、遠くに創祀せられその後噴火のため幾度変遷を経て統治に鎮座ましましたるは後土御門天皇の御宇(1484年)にして現社殿を造営したるは中御門天皇の御宇(1715年)なり御祭神は天祖の神勅を奉じてこの霊峰に御降臨遊され、鹿児島県内各地に御聖蹟を遺し給ひ崩御の後鹿児島県川内市なる可愛山稜に剣め奉る。
平成4年9月吉日之記(現地案内板より)

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延喜式内社 旧官幣大社 霧島神宮

御祭神:天饒石国饒石天津日高彦火瓊瓊杵尊

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ご由緒

当神宮は天祖天照大神の御神勅を畏み戴きて三種の神器(皇位の御璽)を奉じし、高千穂の峯に天降りまして皇基を建て給うた肇国の祖神(天祖瓊瓊杵尊)をお祀りしているお社です。旧記によると欽明天皇の御宇(西暦540年)、はじめ高千穂峯のほど近く背門丘に社殿が建立されたが、その後たびたび噴火炎上し、幾星霜を経て今から500年前現在の社地へ御鎮座になりました。
今の御社殿は第21第島津義孝公が正徳5年(1715年)に造営寄進されたもので、絢爛たる朱塗りの本殿、拝殿、勅使殿等その配置はまさに輪奐の美をなし、西の日光とも称せられる。特に殿内は漆塗りで二十四孝の絵画、龍柱、床には鶯張が施されている。明治7年2月「霧島神宮」と社号改定、官幣大社に列格仰せ出さられました。
 畏くも昭和天皇陛下には二度にわたる御親拝を賜っております。 平成元年5月国の重要文化財の指定を受け、海抜500メートルのこの地からは遥か錦江湾、桜島、開聞岳の眺望が実に雄大であります。高千穂峯(標高1574メートル)頂上には、神代の旧物「天の逆鉾」があり、中岳、新燃岳、韓国岳一帯はつつじ「みやま霧島」で有名です。(霧島神宮 参詣の栞より)

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御祭儀

歳旦祭(1月1日)、内籾祭(旧1月1日)、御田植祭(旧2月4日)、講社大祭(4月3日)、献灯祭(8月5日)、例大祭(9月19日)、古例祭(旧9月19日)、天孫降臨記念御神火祭(11月10日)、新嘗祭(11月23日)、猿田彦命巡幸祭(春秋4回)、をはじめ大小あわせて年間百ほどの祭典が厳粛に斎行されている。(霧島神宮 参詣の栞より)

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霧島神宮の二の鳥居

最初の石段を上ると朱色の二の鳥居があります。二の鳥居をくぐると、長い表参道があります。表参道をずっと進むと右手に売店やお手洗いがあります。左手には展望所があります。二の鳥居の右手の方に、広い駐車場があります。第一駐車場と第二駐車場があり、駐車場の近くには桜広場があり、桜が咲く頃は大変華やかになります。二の鳥居をくぐり、表参道を進み、次の石段を上ると三の鳥居が見えてきます。

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霧島神宮の三の鳥居

二の鳥居から表参道を進み、さらに石段を上ると三の鳥居があります。朱塗りの美しい鳥居です。三の鳥居の前の参道を真っ直ぐ進むと御社殿があります。三の鳥居から見える朱塗りの御社殿は大変美しく荘厳です。三の鳥居のすぐ側にさざれ石があります。

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神宮

神社は全国に約8万社ありますが、その内「神宮」を社号とするのは24社のみです。明治以降、皇室の祖先にあたる神々や天皇を祀る神社が「神宮」と称することになったものです。但し、日本書紀に「神宮」と記載されている伊勢神宮は別格です。現在も正式には「神宮」とのみ称し、神道の中心的存在となっています。

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神宮号を名乗る神社

神宮(伊勢神宮)・伊弉諾神宮・霧島神宮・鹿児島神宮・鵜戸神宮・英彦山神宮・橿原神宮・宮崎神宮・気比神宮・宇佐神宮・近江神宮・白峯神宮・平安神宮・赤間神宮・水無瀬神宮・吉野神宮・北海道神宮・明治神宮・熱田神宮・石上神宮・國懸神宮・日前神宮・鹿児島神宮・香取神宮

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伊勢神宮の祭神は、天照大神です。
英彦山神宮の祭神は、天照大神の子・日天忍穂耳尊です。 霧島神宮の祭神は、日天忍穂耳尊の子・瓊瓊杵尊です。
鹿児島神宮の祭神は、瓊瓊杵尊の子・山幸彦です。
宇土神宮の祭神は、山幸彦と豊玉姫の子・日子波瀲武(盧鳥)葺不合尊です。
宮崎神宮の祭神は、日子波瀲武(盧鳥)葺不合尊の子・神武天皇です。
このように九州の神宮5社は、親から子へと祭神を繋ぐ国造りの神様たちです。

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霧島神宮 参道の神橋と欄干

神橋(しんばし)の朱色の欄干が印象的です。神橋の両脇には様々な木々があり、四季折々の花々や木の実を観ることができます。この時ちょうど赤い実をつけていたのは、クロガネモチでしょうか。鳥が赤い実を啄んでいました。神橋の先には、霧島神宮の石段が見えます。この石段を坂本龍馬も昇ったのでしょう。

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霧島神宮 一の鳥居

霧島神宮大鳥居 一の鳥居(大鳥居)
所在地:鹿児島県霧島市田口
国道223号線から少し入った所にあります。霧島神宮の玄関口にあります大鳥居は、一の鳥居と呼ばれています。黒くてとっても大きな鳥居です。向かって左側の木は桜の木です。4月の桜が咲く頃は特に美しい景色になります。



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