日当山温泉のさいごうどんの像
日当山温泉にある、竿と魚籠を持った、可愛いさいごうどんの像です。
初めはてっきり子供の頃かと思ったのですが、現地の説明板を読むと大人になってからのことのようです。魚釣りをして遊んでいたそうです。しかもこの頃から犬が好きだったのですね。西郷さんの違う一面を垣間見た様な気がしました。
日当山温泉西郷どんの湯
西郷隆盛が入った温泉という公衆浴場がありました。
所在地:鹿児島県霧島市隼人町内1465
営業時間:6:00~21:30
定休日:第4月曜日
泉質:ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉(49.6℃・pH7.8)
戊辰(ぼしん)戦役(1868年~1869年)が終わって、明治3年(1870年)12月まで、西郷隆盛先生が直接・間接に薩摩藩の藩政に参与された時代であった。明治元年(1868年)11月西郷先生が鹿児島に凱旋されるや、その人気は最高潮に達した。西郷先生は藩主の許可を得て、ここ日当山温泉の龍宝家に寄宿し、朝には新田山に兎を追い、夕には子弟と談笑し、霊泉を浴びては詩作・揮毫していた。当時の警固役は浜崎雅助、小田傳兵衛。東郷平八郎元帥の実兄である東郷実猗(さねなが)は鼻切に転住し、情報関係を担当。
伊地知正治が大久保利通に送った書中に、「西郷入道先生、既に4、50日、日当山湯治、犬4,5匹、壮士(そうし)34人同道」とある。日当山温泉の泉質と美しい自然と人情を推賞した西郷先生の話を聞いて、坂本龍馬も此処日当山温泉を訪れた。昭和63年11月6日 日当山温泉通り会青年部会(現地案内板より)
垂釣
蘆花洲外繁軽艘
手恝魚籃坐短矼
誰識高人別天地
一竿風月釣秋江
蘆花の洲外に軽艘を繋ぎ
手に魚籃を恝げて短矼に座す
唯か識らん、高人の別天地
一竿の風月秋江に釣る
≪大意≫
蘆花の茂った川洲のほとりに軽舟をつなぎ手に魚籠を提げて、飛び石の上に座る。清廉な人の心を誰がわかってくれるだろうか。自然の美しい景色を楽しみながら秋の川で釣りを楽しむ。
※隼人町東郷小田伝兵衛家の書幅複製である印譜から見て、明治4年後半から明治7年前半の書であろう。
日当山温泉通り会(現地案内板より)