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江南竹林・ばくちの木

江南竹林は、仙巌園曲水の庭の山手の方にあります。

仙巌園1

江南竹林と千尋巌

江南竹林とは中国南部産の毛竹の別称で、わが国に伝えられた後、孟宗竹と呼ばれるようになりました。21代島津吉貴が、元文元年(1736年)、中国から琉球国を通じまだ繁茂していない竹二株を取り寄せ移植したのが、わが国における孟宗竹の歴史の発端であるといわれています。磯山の麓に植えつけられた二株の竹は見事に生育し、ここから全国に移植されるようになりました。現在のこの竹林は、平成5年(1993年)崖崩れにより流出し、平成8年(1996年)に再植栽したものです。(現地案内板より)

仙巌園2

ばくちのき

ばくちのき(はだかのき・Prunus Zippeliana Miq) 暖地に自生する珍しい樹で、「ばくちのき」又は「はだかのき」と呼ばれています。樹皮は灰褐色で5月頃皮が大きく剥げ落ちた後は紅黄色の美しい幹肌になります。皮が剥げ落ちて裸になることからバクチ(博打)の木と名付けれたそうです。「裸=博打」という図式が面白いです。植物の名前を付けた方も色々な方がいらっしゃるから面白いです。
葉からはバクチ水が採れ、せき止めに利用されます。また、木材はマホガニーの代用として、家具器具に用いられ、八丈島では樹皮からは黄色染料を採るそうです。

仙巌園4

イヌマキの実

遊歩道に落ちていた葉っぱと実はイヌマキ(犬槇)の葉と実です。イヌマキには、半分が赤でもう半分が緑の不思議な実がなります。正確にいうと、赤い部分は果托で、緑の部分が実です。しかし、赤い部分は食べられるのに、緑の部分は有毒で食べてはいけないそうです。

仙巌園3



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