名勝 仙巌園
仙巌園(せんがんえん)は、第19第島津久光が造った庭園で、錦江湾と桜島を築山に見立てた雄大な庭園です。敷地内には日本初のガス灯、鶴灯籠や孟宗竹の竹林、曲水の庭などが設えてあり、四季折々の花々が彩りを添えています。
所在地:鹿児島県鹿児島市吉野町9700-1
島津公の風雅を伝える天下の名園です。
敷地は、50,000平方メートルにも及びます。
20年前に伺った時は磯庭園と呼ばれていました。園内にロープウェイがあり、ロープウェイから錦江湾と桜島が見えました。ロープウェイは、磯御殿の近くに山麓駅があり、御殿の背後の磯山の山頂駅までを約3分で運行していました。昭和34年(1959年)~平成5年(1993年)の33年間運行していました。平成5年(1993年)8月6日の大水害の際に運休し、そのまま廃止されました。
桜島を築山に錦江湾を池に見立てた雄大な借景を持つ庭園です。入り口にある尚古集成館は、反射炉や農工具ガラス製作所などの工場として造った石造建築物で、現在は博物館として800年におよぶ歴史的な資料を展示しています。
島津家別邸仙巌園は、海に面した景勝の地に位置し、隣接する島津家の歴史資料館・尚古集成館では、薩摩の歴史を海から捉えた展示を行っています。仙巌園は、万治元年(1658年)、19代島津久光が別邸として構えたものです。その後、歴代の踏襲らによって受け継がれました。