大奥の世界・篤姫コーナー
篤姫の居室が再現展示されています。
篤姫(天璋院)コーナーでは、煌びやかな篤姫の世界を再現していました。調度品をはじめ、ふすまもふすまの引き手も豪華でした。島津一門家に生まれ、13代将軍家定の御台所となり、幕末の大奥を束ね、徳川家存続に生涯を尽くした篤姫について学習することができます。篤姫は、NHKの大河ドラマ「篤姫」(2008年1月6日~同年12月14日)で再びスポットライトを浴びました。
篤姫
天保6年12月19日(1836年2月5日)、薩摩(鹿児島)城下に生まれました。篤姫は、薩摩・島津家の分家に生まれましたが、薩摩藩主・徳川斉彬の養女となり、徳川13代将軍の正室となりました。安政5年7月6日(1858年8月14日)に家定が急死し、同月16日(8月24日)には従兄であり、養父でもあった斉彬までもが死去しました。
慶応3年(1867年)に慶喜が大政奉還をするも、その後に起きた戊辰戦争で徳川将軍家は存亡の危機に立たされました。その際、天璋院と静寛院宮は、島津家や朝廷に嘆願して徳川の救済と慶喜の助命に尽力し、江戸城無血開城を前にして大奥を立ち退きました。
公武合体、倒幕と時代の渦に巻き込まれながらも果敢に生き抜き、明治16年(1883年)11月13日に徳川宗家邸で脳溢血で倒れ、意識が回復しないまま、11月20日に49歳(満47歳9ヶ月15日)で波乱万丈の生涯を終えました。
緋毛氈が敷かれ、脇息、書院火鉢、薄茵、柄鏡、鏡建、柄鏡箱、櫛台、錦巻物、文箱、御簾などが展示されています。
書院火鉢、薄茵、柄鏡、鏡建、柄鏡箱
四季が描かれた襖