グラバー園の麒麟
旧グラバー邸の温室のそばに座っている狛犬と太宰府天満宮の麒麟像
旧グラバー邸の温室のそばに座っている狛犬は、キリンビールの麒麟マークのモチーフです。この麒麟の髭はグラバー自身の髭がモデルと言われています。
キリンビールのラベルになった狛犬
この彫刻(こま犬)は、今日のキリンビール社のラベルの元になったものであり、また、ラベルの「麒麟」に太い口ひげが描かれているのは、キリンビール社の前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーの社長を勤めたグラバー氏の口ひげを元にしたといわれている。(現地案内板より)
太宰府天満宮の麒麟
太宰府天満宮の麒麟像
大宰府天満宮の麒麟像の説明には、「長崎のグラバー邸で有名なグラバー氏がこの麒麟像をこよなく愛され、数回に渡って太宰府天満宮を訪れては麒麟の像を鑑賞していたそうです。グラバー氏は、友人が設立したビール会社を引き受けましたが、その時名前を「キリンビール」に変えたそうです。それが今のキリンビールになったとのことです。 」と書かれていました。
グラバー園の狛犬、太宰府天満宮の麒麟像、どちらもグラバー氏、キリンビールに所縁があるようです。
手水舎のそばにある麒麟像は、幕末に博多の商人たちが寄付したものです。麒麟は中国の瑞獣(ずいじゅう)思想上の動物で、聖人が現れて王道が行なわれる時に出現すると伝えられ、菅公御聖徳をたたえたものといわれています。頭は狼、胴体は鹿、足は馬、尻尾は牛と、それぞれの生き物の一番美しいとされるパーツが組み合わさっています。
※中国では麒麟、龍、鯱、鳳凰などの空想上の動物は、瑞獣と呼ばれています。
天満宮の宝物殿のそばに、中国の伝説上の動物、麒麟の像があります。実は、この麒麟が太宰府天満宮の聖域の境界線、すなわち「結界」になっており麒麟の胸から本殿側が聖なる領域なのです。
また、この麒麟にはおもしろいエピソードがあります。長崎のグラバー邸で有名なグラバー氏がこの麒麟像をこよなく愛され、数回に渡って太宰府天満宮を訪れては麒麟の像を鑑賞していたそうです。グラバー氏は、友人が設立したビール会社を引き受けましたが、その時名前を「キリンビール」に変えたそうです。それが今のキリンビールになったとのことです。(現地案内板より)