ローズガーデン
パレスハウステンボスの前庭には、様々なバラが満開でバラに囲まれて甘い香りの中で贅沢な時間を過ごすことができました。
パレスハウステンボス前庭にあるローズガーデンでは、各国のロイヤルファミリーの名を冠したものを始め、50品種約700本のバラが秋の見頃を迎えていました。大輪のバラ、可憐で小ぶりなバラ、白やピンクの素敵な色合いのバラなど、品種や咲き具合各々の魅力を楽しむことができました。
ローズガーデンには、プリンセス・ドゥ・モナコ、ステファニー・ドゥ・モナコ、ケニギン・ベアトリックス(オランダのベアトリックス女王)、ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ、 クィーン・エリザベス、クィーン・マザー、プリンセス・マサコ、ロイヤル・プリンセス、プリンセス・ミチコなど各国のロイヤルファミリーの名前のバラがありました。
プリンセス・ドゥ・モナコ
プリンセス・ドゥ・モナコ
私は、このプリンセス・ドゥ・モナコが大好きです。白い花びらに優しくて綺麗なピンクの縁取りがあり、ふんわりと柔らかく咲き、甘く優しくていい香りがします。
モナコ公国王妃 グレース・ケリーに捧げられたバラだそうです。知的で美しいグレース・ケリーにぴったりのバラですね。グレース・ケリーといえば、ケリーバッグも有名ですね。あれだけの美貌のみならず、モナコ王妃としての公務も積極的に務め、グレース王妃基金、ガーデン・クラブ、モナコ・バレエ団などを設立してモナコの芸術や文化の発展に尽力してきた素敵な女性だったようですね。
グレース・ケリーが出演した映画、真昼の決闘、モガンボ、ダイヤルMを廻せ!、泥棒成金、喝采、上流社会などをご覧になったことがある方もいらっしゃると思います。私はまだ生まれていませんでしたので、ビデオやテレビで見ました。吸い込まれそうな位美しい彼女の姿は忘れることはできません。1982/9/14に交通事故で亡くなったのが大変残念ですね。
前庭は、四季折々の花々で彩られ、花に包まれた優雅な時間を演出してくれます。 ハウステンボス内には様々な花の景色が繰り広げられていますが、ローズガーデンは格別です。甘いバラの香りが漂い、噴水の水しぶきがあがり、様々なバラが咲き、優しい風が吹き抜けます。
バラの香りの種類って色々あります。大きく分類すると、ダマスク・クラッシック、ダマスク・モダン、ティー、フルーティ、ブルー、ミルラ、スパイシーの7つに分類されるそうです。ダマスククラッシクは、香水などでもおなじみの甘く強い香り。ダマスクモダンは、ダマスククラッシクの香りを更に洗練した様な香り。ティーは、名前の通り上質の紅茶似た様な香り。フルーティはピーチやアプリコット、アップルなどの香りに似た甘酸っぱいフルーツのような香り。ブルーは、ダマスクモダンとティーの香りの特徴が混在した香り。ミルラは、古代の薫香料の様な香り。スパイスは、クローブような香りなど。
とはいったものの、バラの種類は大変多く、香りも様々です。そして奥が深いです。私が今までで一番印象的だったのは、紫香(しこう)という紫色のバラの香りです。こちらのローズガーデンには残念ながら紫香はありませんでした。すっごく甘くて、妖艶でとてもいい香りでした。こんな香りの女性がいたら、きっと殿方は惹き寄せられるだろうな~と思ってしまいました。
噴水の水しぶきに光があたって虹ができていました。とっても気持がよかったです。
小さくかたい蕾のバラから、開きかけた初々しいバラ、満開のバラ、散り際のバラと、様々な表情のバラを楽しむことができます。