針尾の鉄塔
西海橋の近くにそそり立つ、コンクリート製の三本の無線塔です。大正7年から5年の歳月を費やし建設されました。
所在地:長崎県佐世保市針尾中町
針尾の鉄塔と呼ばれる「針尾送信所」です。大正7年着工、大正11年完成の旧日本海軍の無線施設です。
3本の無線塔はそれぞれ300m間隔で正三角形の位置に立てられています。
コンクリート製
塔基部直径:約12m
厚さ:76cm
高さ:137m
針尾の無線塔
1941年12月2日に、連合艦隊指令長官が、かの有名な「ニイタカヤマノボレ一二〇八」という暗号電文を伝達したと言われています。この暗号電文は、他の場所からも発信されたそうです。暗号の意味はみなさんもご存知と思いますが、「12/8 午前0:00に戦闘開始」という意味です。しかし、これには諸説あり、真相はわかりません。
この鉄塔は平成9年(1997年)に役目を終え、今はもっと小さい新しい鉄塔があります。
西海橋と針尾の鉄塔
お天気が悪かったので、わかりづらいかもしれませんが、針尾の鉄塔が橋の向こうにうっすらみえますでしょうか。
針尾瀬戸
車窓から撮ったので、かなりわかりづらいと思いますが、小さな渦潮がほんのちょこっとだけ写っているのがみえますでしょうか。針尾瀬戸は、日本三大急潮のひとつと呼ばれるほど、流れが早く、複雑な地形のため、渦潮が発生します。渦潮の見頃は、旧暦の3月3日(3月の終わり頃)の春の大潮の日だそうです。その頃には、毎年「観潮会」が催され、多くの観光客で賑わうそうです。そして、そうです!!絶好の釣り場でもあるそうです。