平戸市大島村ふるさと資料館
岳ノ下古墳出土品や捕鯨関係資料「潮吹出之図」、古文書などの歴史資料、島のくらしを伝える民具などが多数展示されています。
所在地:長崎県平戸市大島村1456
開館時間:9:00~17:00
休館日:月曜日(祝祭日の場合は翌日)・土曜日の午前中・12/28~1/4
見学する場合は、隣接する平戸市教委大島分室にお尋ねください。
的山大島の歴史を物語る写真や資料や様々な道具などが展示されています。
大島には、約2万年前より人々が生活し、長い歴史を有した島です。
天然の良港に恵まれた島には、大陸へ渡る遣明使の船団などが寄港し、大陸貿易の中継地でもありました。
また貞応3年(1224年)から寛永6年(1629年)までの約400年の間この島を治めていた、大島氏自らも朝鮮使船を派遣して大陸貿易を行うと同時に、渡唐船警固や京都大番役として御所などの警備も行なっていた有力な豪族でした。
近世に入ると寛文元年(1661年)からの井元氏の捕鯨業が栄え、当時の領主であった平戸藩の財政を支えました。
桜の花が満開でした。
平戸つつじ
須古踊り
佐賀県の須古村(現白石町)から大島に逃れてきた平井一族が、故郷を偲んで踊り始めたもので、大島に伝承され、お盆に奉納されます。特に例年15日午後2時からは、大島支所前で須古踊り・ジャンガラ・流儀が合同公開されます。
踊りは帷子に角帯、草履に菅笠、手に扇子や笛をもって円形になり笛・太鼓・鉦に合わせて歌いながら静かな動作を繰り返します。歌詞は艶っぽく、中世芸能の残存が見られるといわれています。
盆のジャンガラ
平戸ジャンガラとは同系統のものと考えられるが,その様式はより古い形式の念仏踊である。鉦打ちの服装は白と黒の単衣(ひとえ)の絣,踊り子は小太鼓をつけ,筒袖,菅笠をかぶり前面に布をつけ顔を隠し,頂上に盆の花ソウハギをつける。着物は裾をはしょり素足にアシナカを履く。踊りの行列は平戸のそれと大いに異なり,鉦と小太鼓の音に「ホニナゴ,ホニデ」の唱え歌が加わり単調な響きと物静かな動作のくりかえしである。盆の時期に墓所,神社仏閣,個人宅等で奉納する。
的山大島には須古踊り、ジャンガラ、流儀、花杖といったいくつもの伝統芸能が継承されています。毎年お盆には、各地域の神社仏閣で奉納されるほか、初盆の家や墓などを一軒一見まわって故人の霊を慰めています。須古踊りもジャンガラも念仏踊りの一種で、どちらも先祖の供養が目的です。