カトリック田平教会のルルド
田平教会は、信徒移住百周年(1986年)を迎えた記念として、1990年に洞窟を作り、聖母マリア像と聖ベルナデッタの像をおき、信心の場としました。
所在地:長崎県平戸市田平町小手田免19-19
ルルドの聖母が穏やかな笑顔で見守ってくれています。
ルルド
フランスのピレーネ山脈のふもとの町ルルドの洞窟に聖母マリアが出現したのは、1858年2月11日でした。それ以後7月16日までの間に合計18回現れたといわれています。出現を受けたのは、14歳の少女ベルナデッタでした。聖母マリアは、ベルナデッタに人々の信心のために祈るように勧めました。また、聖母マリアが指導したところを祀ると、水がわき出て泉となり、その水が病気等を癒す奇跡を起こしたとして、世界中に知られ巡礼地となりました。年間200万人~300万人が訪れています。
田平教会も、信徒移住百周年(1986年)を迎えた記念として、1990年に洞窟を作り、聖母マリア像と聖ベルナデッタの像をおき、信心の場としました。
ルルドの聖母とベルナデッタ
ルルドの聖母
ルルド落成記念碑
1990年8月15日
イグナシオ 中田藤吉神父像
貝殻焼き場
田平教会はレンガの目詰めにコンクリートではなくアマカワ(石灰と赤土を混ぜたもの)を用いている。中田神父はこのアマカワに用いる石灰を自分たちで作った。信者たちは各家庭で食べた貝の殻を持ち寄り更に平戸や生月島からも貝殻を集めてこの窯で焼いた。まず下に薪を敷き、その上に貝殻を置き、更に薪、貝殻と交互に置き、火をつけると取り付けた煙突からモクモクと煙を吐いて燃えたという。その火は夜も絶えることなく交代で火の番をした。(現地案内板より)