高野山 最教寺
真言宗智山派 高野山 最教寺は、空海が開いたと伝えられる平戸の古刹です。西の高野山とも呼ばれ、九州の大師信仰の中心にもなっています。
所在地:長崎県平戸市岩の上町1206-1
創建:慶長12年(1607年)
開基:松浦鎮信
本尊は:虚空蔵菩薩像
平戸藩初代藩主・松浦鎮信の墓所が境内にあります。
霊宝間と三重塔の共通拝観料:大人400円・中人300円・小人200円
拝観時間:8:30~17:00
休館日:年中無休
本堂の門
霊宝館には、文化財など貴重な物が展示されています。絹本着色 仏涅槃図、紙本着色 十六羅漢図、絹本着色 普賢延命菩薩、紙本着色 法力 蝦蟇仙人図(がませんにんず)、愛染明王、木彫愛染明王面、釈尊思惟像、菅原道真公 御筆 写経切、伝弘法大使御筆 般若心経一巻、白点本梵網経上巻などなどが展示されています。
本堂
紙本着色 法力 蝦蟇仙人図(がませんにんず)は、どの方向からみても蝦蟇仙人がずっとこっちをみているようにみえる不思議な図です。見る人が動くと、蝦蟇仙人も動いて、どこにいても正視されている世に感じます。
平戸の景色の中でも一際目立つ朱塗りの三重の塔は、最教寺の三重塔です。この三重の塔は、平成元年に弘法大使の1150年御遠忌を記念して建てられました。地上33.5メートルで国内最大の三重の塔です。
鬼瓦
地下は、胎蔵界巡りになっていて、暗闇の中を壁を触りながらすすみます。かすかな御仏の光によって衆生救済の可能性を示すという不思議な体験でした。
一層は、明王威力殿(祈願の道場)
二層は、墨華秀麗殿(一流書人の作品展示)
三層は、雄健涅槃(鎮魂の道場)となっています。
こちらの最教寺では、毎年2月の節分の日に「子泣き相撲」が開催されます。一歳以下の赤ちゃんが向かい合い、先に泣き出した方が勝ちというルールです。「泣く子は育つ」ということで、先に泣いたほうが勝ちだそうです。また、江戸時代、平戸藩主を悩ませていた亡霊を赤ん坊の泣き声が退散させたことが起源とされています。
奥之院内部
大日如来坐像
苔むす細道、クスの参道、八十八箇所の参道などゆっくりと散策したいところです。