崇福寺 第一峰門
第一峰門には、二の門・中門・唐門・赤門・海天門等の別名があります。
所在地:長崎県長崎市鍛冶屋町7番5号
当初はこの門が第一門であったが、三門が建立され、ここは二の門となるが大地峰門といいます。
国宝 崇福寺 第一峰門
国宝指定年月日:昭和28年3月31日
所有者:崇福寺
二の門・中門・唐門・赤門・海天門等の別名がある。中国寧波で切組み唐船で運び元禄9年(1696年)ごろ建てた。唐通事林仁兵衛(林守でん)の寄進。(でんは、殿の下土と書きます。)
軒裏の複雑な組物(四手先三葉きょう斗きょう詰組)が特徴で、華南地方に見られるが日本では唯一例である。(きょうは、木ヘンに共)平垂木を放射状に割り付けた扇垂木に鼻隠板打ち。極彩色模様が施されているが、雨がかり部分は単なる朱塗りである。当初材は広葉杉であることが確認された。(昭和39年塗装彩色修理工事のとき。)即非禅師書「第一峰」の額は県指定有形文化財
[指定の経過]
明治39.4.14 特別保護建造物(古社寺保存法)
昭和4.7.1 国宝(国宝保存法)
昭和25.8.29 重要文化財(文化財保護法)
昭和28.3.31 国宝(文化財保護法)
長崎県教育委員会・長崎市教育委員会 昭和62.3設置(現地案内板より)
崇福禅寺の扁額
崇福禅寺の扁額は、唐通事林仁兵衛(林守)が寄進したものです。
海天華境の扁額
林大卿(楚玉)が寄進したものです。
第一峰の扁額
第一峰門の名は、この第一峰の扁額に由来しています。
四手先三葉きょう
第一峰門の軒下に四手先三葉きょうと呼ばれる複雑巧妙な詰組は、国内には他に例がなく、華南地方にもまれと言われています。(きょうの字は木ヘンに共と書きます。)
吉祥模様
軒下軒裏には極彩色の吉祥模様(宝づくし/瑞雲・丁子・方勝・霊芝)が施され、雨がかりやすい部分は朱丹一色塗りにしています。。
軒下の吉祥模様
四手先三葉きょうと吉祥模様
鯱
鯱
第一峰門の扉
中央に牡丹の花、四隅に青い蝙蝠がいます。蝙蝠は中国では幸福を呼ぶ縁起がいい生き物とされています。牡丹は百花の王で強さを表す縁起物です。
木鼻の龍
木鼻の龍の向こうには、吉祥模様が描かれています。