崇福寺三門
黄檗宗崇福寺三門、龍宮門です。寺院の外門で中央と左右に門戸のあるものを三門といいます。
崇福寺は、寛文13年(1635)唐僧・超然によって創建されました。
以前にあった三門が火災風災で滅失倒壊したあと、嘉永2年(1849)4月初めてこの様式で上梁再建されました。棟梁・大串五郎平以下、すべて日本人工匠の手によるものです。
基部は石の練り積み漆喰塗りで、これに屋根を架し、その上に入母屋屋根の上層をのせ、勾欄をめぐらした楼門形式です。左右脇門は漆喰塗基部に瓦屋根をのせています。門の前には狛犬がいます。
崇福寺三門(楼門)
一級寺院の外門を三門というが、三門は禅宗寺院の場合そう呼ぶことが多く、三解脱門(空門・無相門・無作門)の略であるという。
この建物は嘉永2年(1849年)に再建された、中国趣味の極めて濃厚な珍しい建築様式であるが、日本人棟梁の作で、特異な形から竜宮門の名で親しまれている。
当寺の山号「聖壽山」の横額が楼上正面にある。隠元禅師の筆で県指定有形文化財。
[指定の経過]
明治39.4.14 特別保護建造物(古社寺保存法)
昭和4.7.1 国宝(国宝保存法)
昭和25.8.29 重要文化財(文化財保護法)
長崎県教育委員会・長崎市教育委員会 昭和62.3設置(現地案内板より)
狛犬
狛犬
聖壽山の扁額
聖壽山の扁額は、隠元禅師の筆です。
吉祥
饕餮
三門の扉に饕餮(とうてつ)がいました。
饕餮
饕餮は下顎が無く、牙があり、曲がった角、大きな目、大きな鼻、大きな耳、下顎が無い中国神話の怪物です。饕餮は非常に貪欲で、目についたものはなんでも食べると言われています。邪悪な心も食べてくれると言われています。饕餮の下を通れば、清らかな心でお参りできると言われています。
とうてつ
とうてつ
三門の屋根
三門の屋根
瓢瓶
三門の屋根
金爐
金爐は神様にお供えする紙製のお金「金紙」を燃やすためのものです。
三門
三門