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旧香港上海銀行長崎支店記念館

長崎市内の石造り洋館として最大級の建物で、平成2年に国の重要文化財に指定されました。

香港上海銀行1

国指定重要文化財 旧香港上海銀行長崎支店記念館
所在地:長崎県長崎市松が枝町4番27号
設計:下田菊太郎
竣工:明治37年(1904年)
構造:煉瓦及び石造、三階建、桟瓦葺
建築面積:364.4平方メートル

香港上海銀行2

1階:当時の銀行業務を物語る資料などを展示しています。夜間は多目的ホールとして有料で貸し出ししています。
2階:応接室・展示室・頓珍漢人形の展示室があります。
3階:長崎-上海航路、貿易港長崎、港往来、建築・建築家の4つのテーマの展示があります。

香港上海銀行3

香港上海銀行は、明治29年(1896年)に長崎に支店を開設しました。昭和6年(1931年)に閉鎖され、その後は警察署庁舎、歴史民俗資料館として利用されてきました。

香港上海銀行4

コリント式円柱の上に切妻破風をあげ、細部に細工を施し、華やかでありながら、重厚で端正な意匠になっています。

香港上海銀行5

上海銀行は、開港して間もない幕末の長崎に代理店を置いて活動を始め、明治29年(1896年)に長崎支店を開設しました。この建物は、香港上海銀行長崎支店の新社屋として下田菊太郎の設計により、建設され、明治37年(1904年)に竣工しました。昭和6年(1931年)、長崎支店が閉鎖された後は、梅香崎警察署、大浦警察署、長崎市歴史民俗資料館として利用され、親しまれてきました。
 平成3年(1991年)、市民の声を受けて建物の調査・保存修理に着手、老朽化した建物を半解体修理するとともに長い年月の中で失われた装飾部などの復原を行ないました。平成7年(1995年)、建物は建設当初の姿となってよみがえり、平成8年(1996年)10月に「長崎市旧香港上海銀行長崎支店記念館」として開館しました。(現地案内板より)

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上海銀行と長崎ホテル

明治37年(1904年)竣工の香港上海銀行長崎支店と明治31年(1898年)開業の長崎ホテルは、大浦バンド(海岸通り)・長崎港の象徴的な景観を形成していました。ベランダをつけた居留地スタイルの長崎ホテルは、在留の外国人達の出資により当時の居留地で最大規模のホテルとして開業し、ビリヤード台や電話など当時の最新の設備を備えていました。日本の海運業の発展に大きな功績を残したロバート・ネール・ウォーカーが設立した「ウォーカー商会」の事務所などもありました。前面の海岸には数々の小船(サンパン)などが停泊し、この地が居留地の上等地であったことが偲ばれます。(現地案内板より)

香港上海銀行6


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