旧グラバー邸内部
建物内には、グラバー氏が実際に使っていた品々、グラバー氏愛用の釣り道具、ステッキなどが展示されています。
大食堂
150年前の西洋料理が再現展示されています。
書額
「大海是田」の書額が飾られています。これは、倉場富三郎が松原新氏に書いてもらった書額です。「大海は田んぼのように豊かである。」という意味です。(現地案内板より)
右手前にはドラ、中央には炭坑用ランプやグラバー氏愛用の釣道具箱などが展示されています。
ドラは、高島炭鉱の連絡船の出向合図に使われていたのが、後にグラバー邸で食事の合図に使われるようになったそうです。
炭坑用ランプは、英国製で、大正13年頃、高島炭鉱で使用していたものです。
150年前の西洋料理
旧グラバー住宅内に150年前の西洋料理が再現されています。
応接室
コーヒーカップ
シャンデリア
室内の壁は明るい白漆喰で、大理石風に見せていると言われています。暗い室内に慣れた日本人は、グラバー邸の内部の明るさに驚いたと伝えられています。建築によって西洋の力を見せつけることもまた、グラバーの成功に一役買っていたのかもしれません。
寝室
グラバー氏愛用の旅行用トランクやステッキなども展示されています。
衝立
三階菱がデザインされています。
照明器具
革張りのソファー
隠し部屋
上の写真は、グラバー邸の廊下の天井にあります隠し部屋を、廊下に設置されている鏡に映し出したものです。幕末の頃、グラバー氏は倒幕派の薩長の志士に援助をしていたことなどから、もしかして、この隠し部屋でグラバー氏や坂本竜馬などが密談をしていたのでは?と言われています。窓のないこの小さな部屋でどんなことを話していたのでしょう。
グラバー邸の大きな鏡
グラバー園内を一通り見学した後で、最初に立ち寄ったグラバー邸にとっても大きな鏡があったのが気になりもう一度グラバー邸に戻りました。グラバー氏がいくら背が高かったとしても2メートル以上もあるわけはないのに、この鏡はどうしてこんなに高い位置にあるのかが、気になって仕方なかったからです。
この鏡は姿を見るものではなく、外から入った光を拡散し部屋中に広げ、部屋を明るくする為に設置されたものだったそうです。
コンニャク煉瓦
旧グラバー邸の台所の床に使われているこの煉瓦は、コンニャク煉瓦と呼ばれています。何故「コンニャクレンガ」なのかと思ったら、まるで板こんにゃくのような形をした、 普通の煉瓦より薄い長方形の煉瓦を縦向きに並べて使っているからだそうです。このレンガはとても丈夫で、グラバー氏がつくった小菅修船場にも使われているそうです。
坂本龍馬の等身大写真
坂本龍馬は当時としては大柄で、身長173cmであったとされています。
この写真は慶応2年(1866年)坂本龍馬が京都から長崎に来た時に、我が国写真界の草分け的存在である上野彦馬の写真館「上野撮影局」(日本初の写真館)で撮影された写真がもとになっています。
当時の写真技術では印画紙がなく、写真機で撮影したガラス版(湿板)がそのまま完成品となった写真の原本は、高知県立坂本龍馬記念館に所蔵されているガラス版(写真原版)から等身大に拡大された写真で、平成13年6月2日、高知市から長崎市が寄贈を受けたものです。