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菊池松囃子能場

この能舞台は、江戸時代の寛政8年(1796年)に再建されたものです。現在も毎年10月13日に松囃子能や狂言や仕舞等が奉納されています。

菊池松囃子1

所在地:熊本県菊池市隈府上町
 この能舞台は寛政8年(1796年)に再建されたもので、元文3年(1736年)までは定舞台であったが、焼失したために、毎年仮舞台を建てて松囃子能が催されてきた。
 しかし、昔の定舞台を建設するにあたり、当時の藩政の諸事節約の方針に従い、縮小された舞台となっている。(現地案内板より)
本舞台は、4本柱(シテ柱、目付柱、ワキ柱、笛柱)に囲まれた三間四方といわれる正方形の部分(この舞台は縮小され、やや狭い)で演技されます。床下には音響効果のため、甕が置かれています。

菊池松囃子2

菊池松囃子

この御松囃子御能は天下泰平を祈願したもので、南北朝時代15代菊池武光が、征西将軍・懐良親王を隈府に迎え、年頭の祝儀として正月二日に菊池本城で催したのが始まりとされ、今日まで六百数十年も継承されている。
 現在は、菊池神社秋季大祭の初日である10月13日に奉納神事として、この前にある将軍木を親王に見立てて行われており、素朴なその形式は能楽以前、即ち猿楽が神事能に移行した当時の形態を保っているとして、国選択無形民俗文化財に指定されている。
 御松囃子は「勢利婦」ともいわれ、毎人1名と囃子方の太鼓1名、大鼓2名、後見1名、地方10名程で構成されている。また、舞台に供えられた蓬莱三方は、御能が始まる前に、将軍木横の頓宮に移される。(現地案内板より)


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