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疋野神社

疋野神社は2000年の歴史を持つ肥後の国の古名社です。疋野長者伝説ゆかりの神社です。

疋野神社1

所在地:熊本県玉名市立願寺457
御祭神:主神:波比岐神(古事記・延喜式に見え朝廷の崇敬厚い神様です)
相殿:大年神(素戔嗚尊の御子で波比岐神の御父神様です)
社内式であり、由緒深い神社です。
平安時代の国の法律書「延喜式」神明帳 記載のいわゆる式内社であり、県下でも貴重な存在の神社です。(熊本県三社、玉名地方では当神社のみ)
また「続日本後紀」記載のいわゆる国史現存社であり、官社列格の年月日が明白にされています。(西暦840年7月27日)
明治初年には県下で真っ先に県社で最高の社格です)
疋野長者伝説の長者御神陵が社殿の裏にあります長者の如き幸と福を祈って数多くのご参拝があります。また近くの玉名温泉は、長者発見の出湯と伝えられ、すぐれた泉質と歴史の古さは全国でも有数のものです。(現地案内板より)

疋野神社2

一の鳥居の扁額

すばらしい鳥居と境内地です。
二の鳥居は肥後藩家老永岡筑後守寄進の三百年を経た石鳥居であり、参道正面の純白の一の大鳥居は国内外数千人の人々の奉納で、県下にほこる大鳥居です。また当神社は玉名地方を見晴らす高台にあり、春の桜、秋の効用も参拝の人々を楽しませてくれます。(現地案内板より)

疋野神社3

二の鳥居

肥後藩家老永岡筑後守寄進の三百年を経た石鳥居です。

疋野神社4

狛犬阿形

疋野神社5

狛犬吽形

疋野神社6

狛犬阿形

疋野神社7

狛犬吽形

疋野神社8

拝殿

疋野神社9

波比岐神

波比岐神は、羽振きで羽を打ち振うことから、火を起こす意とされる。また、灰吹きとして、灰を吹くと火勢が強くなることから、鞴(ふいご)を踏んで空気を送り、炭火を起こして火勢を強くして砂鉄から鉄分を溶解する製鉄の神とされる。

疋野神社10

本殿

ご社殿は荘厳で堂々たる流れ造りです。
現在の社殿は、約三百年前の延宝六年 藩主細川綱利公のご造営で、総けやきの素木つくりであり神殿の飛龍の彫刻も見事なものです。(現地案内板より)

疋野神社11

飛龍の彫刻

疋野神社12

本殿の龍の彫刻

疋野神社13

龍の彫刻

疋野神社14

麒麟の彫刻

疋野神社15

神牛

牛は五穀豊穣の使いとして古来より大切にされた。当神社では、生活を助け幸福をもたらすものとして、この神牛が奉納された。牛の頑強さにあやかり、この神牛を撫でた手で、手・足・腰をさすれば御神徳あり、健康・長寿に効ありと云う。(現地案内板より)

疋野神社16

神牛

疋野神社17

力石

願掛け、心身の鍛錬、持ち上げて途中置く事無く、神社を時計回りに一周し、二拝二拍手一拝(現地案内板より)

疋野神社18

力石

疋野神社19

人力車に乗った新郎新婦が記念撮影をしていました。

疋野神社20

人力車に乗る新郎新婦

疋野神社21

奉納絵馬

疋野神社22

疋野長者伝説

千古の昔、都に美しい姫君がおられました。「肥後国疋野の里に住む炭焼小五郎という若者と夫婦になるように」との夢を度々みられた姫君は、供を従えはるばると小岱山の麓の疋野の里へやってこられました。
小五郎は驚き、貧しさ故に食べる物もないと断りましたが、姫君はお告げだからぜひ妻にと申され、また金貨を渡し米を買ってきて欲しいと頼まれました。しかたなく出かけた小五郎は、途中飛んできた白さぎに金貨を投げつけました。傷を負った白さぎは、湯煙立ち上る谷間へ落ちて行きましたが、暫らくすると元気になって飛び去って行きました。
米を買わずに引き返した小五郎に姫君は「あれは大切なお金というもので何でも買うことができましたのに」と残念がられました。「あのようなものは、この山の中に沢山あります」との返事に、よく見るとあちこち沢山の金塊が埋もれていました。
こうして、めでたく姫君と夫婦になった小五郎は、疋野長者と呼ばれて大変栄えて幸福に暮らしました。この疋野長者の御神陵には、金銀財宝が埋められているとも伝えられ、また毎年四月には長者祭りが行われています。
白さぎが元気になったいで湯は、現在では玉名温泉として栄え、また疋野神社は長者ゆかりのお宮として多くのご参拝をいただいています。(碑文より)

疋野神社23

まどさん

御祭神:疋野長者・玉世姫

疋野神社24

遥拝所

ここは、遠くの神社をお参りしたい時、この場所を通して遥かに拝むための遥拝所です。心を込めて御拝礼下さい。
伊勢神宮・皇居宮中三殿・靖国神社・ふるさとの氏神神社・その他遠くの神社など(現地案内板より)

疋野神社25

長者の泉

長者の泉は神様の霊水です。疋野神社と疋野長者が御神陵にお参りの後、感謝の気持ちでいただいて下さい。(現地案内板より)

疋野神社26

福授水

疋野神社27

荒神様

疋野神社28

三種の神器のこころ

疋野神社29

疋野神社30

猿田彦神

天孫降臨の神話において、天照大御神の御孫・邇邇芸命が高天原から葦原中国(日本の国)の高千穂峰へ天降りられた時、道案内をなされた神である。開運招福へ導く神として崇敬される。(現地案内板より)

疋野神社31

玉名郡倉礎石

疋野神社裏手一体は、疋野長者伝説で伝える「長者屋敷」があった所である。昭和29年発掘調査の結果、奈良平安時代に玉名郡倉があったことが判明した。(玉名市指定重要文化財)ここにある石は、その郡倉に使用されていた礎石である。また神殿玉垣の石垣も数多くの礎石を砕き造られている。(現地案内板より)

疋野神社32

厄除鳥居

小さい鳥居


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