鳳儀山 石水寺
大きな石を円形にくり抜いた山門と、人吉球磨地方最古といわれる眼鏡橋があるお寺です。
所在地:熊本県人吉市下原田町西門2348
開創:応永24年(1417年)実底超真大和尚
秘宝・十六羅漢図や地獄絵図が所蔵されています。
山門、石門、本堂
石水寺の沿革
当石水寺は鳳儀山と号し、後小松天皇の応永24年(1417年)実底超真大和尚に依り開創さる。和尚姓は西氏当原田の出生にして時の藩主相良九代前続公の帰依により当寺を建立せる球磨曹洞宗の開祖たり。
爾来幾度変遷光格天皇の寛政8年(1796年)13代良丹和尚(後に大本山総持貫主となり勅賜鳳山良丹禅師と称せらる)の代、現在の本堂及び庫裏を再建す。本堂を円通殿と称し、本尊は聖観世音菩薩なり。庭前眼鏡橋は嘉永7年(1854年)17代元亮和尚の代、延数千名の奉仕に依る先人汗の結晶にして、石門は明治43年19代良光和尚の代の再建なり、山門は昭和39年鳳山禅師壱百五拾回遠忌を記念し、現住徹応和尚十方に喜捨を仰ぎ建立せり昭和43年開創五百五十年を記念し屋根替等、全建物の改修なる。これ一重に檀信徒、報恩謝徳の現成なり。
観光人吉が普く天下に誇る名花海棠は開山実底和尚当山開創を記念して植樹せしものと伝えられ、樹齢数百年を経るも益々その勢を増し、開花時盛観他に比すべくものなし。
≪石水寺五景≫
眼鏡橋・石門・名花海棠・行岩(歴代の和尚が修行された座禅石・鳳儀山上にあり、直下10m)・脚下の景(鳳儀山上の景、人吉十景の一)
(現地案内板より)
石水寺の海棠
指定日:昭和50年9月15日(人吉市天然記念物)
所在地:下原田町西門2348番地
所有者:石水寺
石水寺は応永24年(1417年)に永国寺の開山僧実底超真和尚の隠居寺として開山された曹洞宗の禅寺である。境内入口の石門の脇にある海棠の木は、開山記念に植樹されたものと伝えられ、高さ約5m、枝張り8m前後、根元の幹廻り最大1.4mの大きな古木である。
樹木分類上はバラ科リンゴ属、和名ハナカイドウ(学名Malus halliana)である。中国原産の落葉低木で、4月上旬ごろ、一斉に薄桃色の花を咲かせる。中国・日本では一般に海棠(カイドウ)と呼び、観賞される庭木である。
平成14年2月 人吉市教育委員会文化課建立(現地案内板より)
本堂
石門
山門
石橋
眼鏡橋
嘉永7年(1854年)17代元亮和尚の代、延数千名の奉仕に依る先人汗の結晶です。