特急 いさぶろう・しんぺい
赤い車体に、ぬくもりがある木製の椅子や棚や床などが特徴です。通称「山線」と呼ばれる、加久藤カルデラの火口壁を越える急勾配のルートを走ります。
日本三大車窓の絶景とループ・スイッチバックで知られる、貫禄がある列車です。霧島連山や桜島を望むパノラマを、大きな窓から楽しむことが出来ます。
熊本と鹿児島県吉松を結ぶ列車で、下りの吉松行きが「いさぶろう」、上りの熊本・人吉行きが「しんぺい」と、明治時代の鉄道の偉人にちなんだネーミングです。
明治初期に、天下の難所と言われた、険しい山間地にある肥薩線の人吉~吉松間に鉄道を敷く一大計画が持ち上がりました。明治政府は、国家の威信をかけて鉄道技術の粋を集めた工事を行いました。その当時の責任者だった逓信大臣の山縣伊三郎(いさぶろう)と、鉄道院総裁であった後藤新平(しんぺい)から付けた名前です。
いさぶろう・しんぺいの運行開始は、1996年3月16日です。営業距離は、122.5km(熊本―人吉)。
キハ140形
車両は、キハ40系気動車、キハ140形とキハ47形が使われています。