青井阿蘇神社 楼門
地元では青井さんと呼ばれている、青井阿蘇神社の国宝に指定されている楼門です。
鎮座地:熊本県人吉市上青井町118番地
御祭神:健磐龍命・阿蘇都媛命・国造速瓶玉神
例大祭:10/3~10/11
8日:菊祓・献幣式・球磨神楽
9日:神幸式
国宝:本殿・廊・拝殿・楼門・(附 棟札1枚・江戸期の銘札5枚)
鳥居
青井阿蘇神社楼門
高さ:12メートル
寄棟造・茅葺・三間一戸八脚門
禅宗様式と桃山様式が華麗に調和した建造物です。
組物は初層を二手先、上層を三手先とし、柱間は地覆と貫で固め、柱上には初層・上層ともに台輪を渡しています。
上層の軒先の四隅にはめ込まれた陰陽一対の鬼面は人吉様式と呼ばれ、全国に類例がないとされています。また、欄間彫刻は二十四孝物語をはじめ大陸の影響を受けたものが施され、天上には二体の龍が描かれています。
青井阿蘇神社由緒
当神社は第51代平城天皇の大同元年肥後阿蘇郡鎮座阿蘇神社の御分霊を阿蘇の神主尾方惟墓此所に観請すと、後鳥羽天皇建久9年相良民当郡に封ぜられ其の後、慶長2年250余社の宗社と定め神領256石を供莫し大宮司をして統轄せしむ。祭礼最も荘厳を極め神社を中心として領内に祭政一致の範を示し子孫累代其の遺風を守り明治初年に及ぶ爾来当地方の一の宮として郷民深く尊崇す。
本殿渡殿幣殿拝殿楼門は国の重要文化財にして慶長5年藩主相良長毎之を奉納す。豪華絢爛たる桃山様式の代表的建造物で楼門の神額は天台座主二品堯如法親王の起筆である。
明治5年郷社に列格 昭和11年県社に昇格 昭和34年神社本庁の別表神社に加列せらる。
例祭:自10/3 至9日 記念祭:2/17 新嘗祭:11/23 夏越祭:旧6/末(現地案内板より)
組物は初層を二手先、上層を三手先とし、柱間は地覆と貫で固め、柱上には初層・上層ともに台輪を渡しています。
急勾配の茅葺屋根、軒から下を黒漆塗としつつ、組物や部材の面には赤漆を併用する技法など、人吉熊本地方の独自性の強い意匠を継承する一方で、彩色や錺金具などは桃山期の華麗な装飾性を取り入れています。
楼門の神額
靑井大明神と書かれています。楼門の神額は天台座主二品堯如法親王の起筆です。
楼門の軒下隅に鬼面があります。
阿形の神面
上層の軒先の四隅にはめ込まれた陰陽一対の神面は人吉様式と呼ばれ、全国に類例がないとされています。
こちらの神面は、「哀」を表している様に見えます。なんとなく哀し気な表情です。
楼門屋根四隅の人吉様式と呼ばれる阿吽の形相をした陰陽一対の神面
吽形の神面
4面の神面は、喜怒哀楽の表情をしているそうです。ちなみに、こちらの神面は「喜」か「楽」を表している様に見えます。なんとなく楽し気な表情です。
楼門の欄間彫刻
楼門の欄間彫刻は、二十四孝物語をはじめ大陸の影響を受けたものが施され、天上には二体の龍が描かれています。
鬼と腕相撲をしている様です。
首に紐をかけられ、鬼にひっぱられている様です。
二十四孝
二十四孝
二十四孝
馬
天女
天女
波と魚
奉納された、武人、矢、矢立、狛犬
菊の御紋
神紋
違い鷹