崎津カトリック教会
津崎漁港に建つ、海の天主堂とも呼ばれるカトリック教会です。
所在地:熊本県天草市河浦町崎津539
開館時間:9:00~17:00
教会の事情により、臨時に休館する場合がありますので、ご確認ください。
海の天主堂と呼ばれる崎津教会
崎津漁港に一際目立つ、尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式の教会です。
津崎教会は、長崎の建築家で、教会造りの父と呼ばれた鉄川与助によって設計されたゴシック様式の教会です。明治以来3回の建て直しが行われました。現在の教会は、昭和9年(1934年)にフランス人宣教師ハルブ神父の時代に再建されたものです。
弾圧をへて、信仰を守ったキリシタン信者のより所として1883年(明治16年)に最初の教会が建った。現在の教会は、ハルプ司祭が1934年(昭和9年)にゴシック建築様式で改築した。(現地案内板より)
崎津カトリック教会(天主堂)の由来
崎津教会は、アルメイダ神父により1569年(永禄12年)2月23日に建てられ、ここを中心にして、キリスト教は天草に栄えたのでした。然しながら、1638年(寛永15年)の禁教令が天草で実施されてから崎津では特に激しい迫害の嵐が吹き荒れました。
公然と信仰を明らかにすることを禁じられたキリスト教徒は、隠れキリシタンになり、ひそかに真夜中に一緒に集まって神を礼拝し、お祈りを献げていました。隠れキリシタン達は、生命や財産の危険をもかえりみず信仰こそ何物にも勝る宝であり、幸福の源泉であると、確く信じていました。この宝を子孫に伝えるために、7人の村人を先生として選び、「水方(みずかた)」と名付けました。此の名は水方の仕事の一つである洗礼の儀式から取られたものです。即ち、洗礼の儀式では魂の浄めのシンボルとして、水を注ぐことが必要とされるからです。
キリスト教徒を狩り出すために、踏み絵が毎年行われました。
明治5年(1872年)に切支丹禁制の高札が廃止されるや、神父は、240年ぶりに再び崎津に帰ってきて、隠れキリシタンから熱烈な歓迎をうけました。かくして二世紀半の間、文字通り隠れて守り抜いた先祖代々の信仰を公に行うことの出来る新しい時代が訪れたのです。
此の教会は明治以来3度立て直され、現在のものは長崎の鉄川与助の施工によるゴシック風建築であります。正面の祭壇のある場所で迫害時代に厳しい踏絵が毎年行われていました。現在この教会は津崎の400名のキリシタン信者の祈りの家として、毎日使用されています。わざわざ訪れて下さった皆様もどうぞご自由にお入り下さいませ。(尚神聖な場所ですので、お静かにお祈り下さいます様お願いします。
世界に平和が訪れるよう 神に祈りましょう。
自分自身の言葉でお祈り下さっても、教会の入口に置いてある、祈りのしおりを使ってお祈り下さっても結構です。平和の願いをこめて神に祈る時、もはやあなた方は単なるキリシタンの夢の島への歴史の探究者ではありません。平和な世界の協力者、平和のための巡礼者となられるのです。
キリストは次のように約束なさいました。「平和のために働く人は幸いである 彼らは神の子らと呼ばれるのであろう。」(現地案内板より)
崎津教会内部
教会内は畳敷きになっています。
ステンドグラス
可愛いデザインと色使いです。