山鹿灯籠民芸館 内部
山鹿灯籠民芸館は、旧安田銀行山鹿支店の建物を利用しています。
所在地:熊本県山鹿市九日町1606-2
開館時間:9:00~18:00
休館日:年末年始
右下のテレビでは、山鹿灯籠の映像を放映中
建築:大正14年(1925年)
鉄筋コンクリート造り2階建
建築面積:185平方メートル
旧安田銀行山鹿支店
この建物は大正14年(1925年)安田銀行(現富士銀行)山鹿支店として建てられてましたが、昭和7年(1932年)から昭和48年(1973年)までの41年間は肥後銀行山鹿支店として使われ、その後、山鹿市が譲りうけたものです。
山鹿における洋館建ての第1号として、また当時の山鹿の経済的実力を示す象徴として登場したこの建物は、様式的には明治末期から大正初期にかけての建築とも、昭和以降の欧米建築の伝統をふまえた様式とも趣を異にする。いわば、「分離派」に位置付けられるものです。つまり和洋折衷的ではありますが、そのことがかえって豊前街道の古い町並みとの調和を醸し出しているようです。それは正面玄関を街道沿いにではなく、街角に配したこと、その左右にある各々の三つの窓が一方は表通りに、他方は小路沿いに面していることにも表れています。
また、玄関の軒を支える2本の柱は、緩やかなカーブ面を強調するに十分な効果をあげていますが、柱頭に施されている中国風の「まんじ」の装飾にこの建物の特徴の一つを見ることができ、吹き抜けになっている内部構造は典型的な銀行建築の様式を示しています。
明治以降の洋風建築史上を画するこの見事なコンクリートの建物は当時の歴史と社会のしくみを知る生きたし両として、同時に、今日、伝統工芸山鹿灯籠の殿堂として甦ったことは文化財の歴史的再生と保存の一つの方向性を示すものとして、その意義は高く評価されています。
山鹿市教育委員会(現地案内板より)
2階部分は回廊があり、典型的な銀行建築の様式となっています。
扉上部
美しい曲線
回廊
回廊
回廊
扉
天井
天井の漆喰飾り
桜の彫刻
葉の飾り彫刻
葉の飾り彫刻
窓
回廊
窓
回廊
金庫の上部の小窓
金庫