阿蘇のあか牛
阿蘇地方では、豊かな草資源を活用し、広大な草原で牛馬の放牧が行われています。
あか牛(褐毛和種)は熊本系は阿蘇、矢部および球磨地方で飼われていた在来種とシンメンタール種の交配により改良された固有種で、昭和19年に和牛として登録されました。
あか牛は、耐寒・耐暑性に優れていて、放牧に適し、性格がおとなしく飼育しやすいという特性を持っています。
肉質は赤身が多く、適度の脂肪分も含み、うま味とやわらかさ、ヘルシーさを兼ね備えています。
あか牛
おっとりとした優しい顔のあか牛さんです。あか牛はおとなしい性質のようです。
阿蘇のあか牛
あか牛の歴史は古く、明治36年阿蘇農業高校(現:阿蘇清峰高校)に百瀬葉千介が校長として迎えられ畜産課を開設。スイスのシンメンタール種を種牛として導入し、在来種との資質改良が進められた。現在では年間約1万頭が阿蘇地方で生産されている。
あか牛の性質は、温順で脚が強く、寒さにも強いため放牧に適している。また、早熟のため経済効率がよい。
黒牛と比較すると、放牧と粗飼料中心の飼育のため、脂肪はつきにくいが、健康的で安全性が高い肉質として評価されている。
阿蘇市まちづくり商工観光課 (一の宮探訪より)
放牧されている牛馬には、飼い主を表す名前が記入されています。
この牛さんは「ウソ」?
草原を走る牛
「徳」と記された牛
こちらの様子をみている牛
段々近寄ってきました。
山内さんちの牛
阿蘇の草原に放牧されている牛さんたちです。のんびり、ゆっくりしています。
黒牛
黒牛も赤牛もみんなのんびりと美味しそうに草原の草を食べていました。牛さんおじゃましました。狭い家畜小屋でぎゅうぎゅう詰めで飼われている牛より、放牧されてのびのびと飼われている牛の方が絶対に幸せですよね。私は束縛されるのが大嫌いなので、もし私が牛だったらやっぱりのびのびと草原で生活をしたいです。
広大な草原で長閑に草を食んでいる牛や馬、阿蘇ならではの景色です。
段々近寄ってきた牛さん
主人と一緒に口笛を吹いたらどんどん牛さんが集まってきました。主人と私が反対に牛さんからジロジロみられてしまいました。「珍しい生き物がきたな~」と思われたのかもしれません。
それにしても、口笛で牛さんがこんなに集まってくるとは…。もしかしたら牛飼いの才能があるのかも。
昔からの放牧をしている畜産農家の方々は、野焼きや草の刈り取りなど阿蘇草原を守るためにも様々な努力をされているそうです。
獣医さんが診察中
馬も放牧されています。
馬さん
愛らしい子馬さん
黒いのに白と書かれている馬