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塩井神社水源

平成の名水百選にも選ばれた、南阿蘇村湧水群のひとつです。

塩井神社水源1

所在地:熊本県阿蘇郡白水村中松
湧水量:毎分5トン
塩井神社の水源です。

塩井神社水源10

塩井社水源は、「水の生まれる里」白水村最西の中松地内に位置する塩井神社の水源で、同社を訪れる参拝者のお手洗所として親しまれています。こんもりとした神社の奥から流れ出す清水はかんがい用水・簡易水道等に広く利用され、地域住民の生活と密着したものとなっています。
 水源から流れ出て白川に注ぐ塩井川は、南阿蘇でただ一つ西から、東へ流れる川として知られ「ノンボリ(上り)川」と呼ばれています。
 地底の砂を吹き上げながらこんこんと湧き出る水は推定毎分5トン、日量にして7200トンにも達しています。
 地域住民の水に対する報恩感謝の気持ちは強く、老人会・婦人会員らが主体となって定期的に清掃活動を行っている他、年2回春と秋には神社の大祭が盛大に行われ、子どもたちによる宮相撲も奉納されています。(現地案内板より)

塩井神社水源4

塩井社水源

塩井神社境内の水源で、南阿蘇でただ一つ西から東へ流れる川で、「ノンボリ(上り)川」として呼ばれている。平成5年第7回肥後の水資源愛護賞を受賞するほど、地域住民の清掃活動が行き届いている。
 平成20年6月25日、環境省の「平成の名水百選」に南阿蘇村の10カ所の湧水地が南阿蘇村湧水群として選定されました。
既に昭和60年の名水百選に選定されている白川水源以外の明神池名水公園、池の川水源、竹崎水源、寺坂水源、吉田城御献上汲場、妙見神社の池、湧沢津水源、塩井社水源、小池水源、川地後水源の計10カ所の湧水地となります。
湧水量:毎分5トン(現地案内板より)

塩井神社水源5

塩井神社水源3

塩井神社

塩井神社水源8

石碑

塩井神社水源6

塩井神社の由来

御祭神:罔象女神(水の神様)
罔象女神は伊邪那美命の子で水を司る神と呼ばれています。
≪創建≫
当神社は文禄2年(1593年)までは南郷谷総鎮守八坂神社の夏大祭の御神幸の社とされていたお社である。当時は当社に一泊の後翌日御本社(八坂神社)に還幸されていたが天正年間(島津勢の当国侵入)の兵乱により当社への神幸は廃絶されたと伝う。こうした八坂神社の中世の神幸式との関係等から当社の創建は平安朝期とされています。
「熊本県神社誌」には塩井神社は水神社で自然神といわれ一般に水源地を神聖視し「お汐(塩)井様」「おしおいさん」とあがめ水源を塩井と呼ぶか神事では清めるとき塩を用いる故に清水を塩井と呼んだものと考えられます。境内坪数373坪、祭日7月20日、10月20日社殿坪数7坪と記してあります。
「南郷事蹟考」には現在の松の木村は天正年間(1573年~1592年)には塩井村と呼び長野越前の守の領地であって南西部には清水湧出する塩井社があるとされ明治9年(1876年)中村と合併し中松村となると記してあります。
「肥後神正鑑」には当社お手洗清水湧出で水勢甚だ盛んにして近村の田地を養うて末は白川に合すとされています。
現在は中松三区内の灌漑用水として40町歩隣接の長陽村で30余町歩を灌漑用水として利用されています。「町村制施行」により明治22年(1889年)両併村・白川村・吉田村・一関村・中松村を合併して現在の白水村が誕生しました。
この湧水は「不老長寿」「諸病退散」の神水として昔から語りつがれ尊ばれています。
白水村(現地案内板より)

塩井神社水源7

塩井神社水源9

塩井神社水源2


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