手野名水水車
阿蘇国造神社から約1km上ったところにあります。
所在地:熊本県阿蘇市一の宮町手野
国造神社の神々と手野の名水
外輪山の裾野に位置する手野集落は美しい景色と湧水があふれる名水の里です。由緒ある国造神社には樹齢2千年以上もあった手野の大杉が保存され、鯰伝説で有名な鯰宮や石室入ることのできる上御倉古墳などがあり、阿蘇の歴史を感じることができます。集落のあちこちから湧き出る湧水を楽しみながらゆっくり、のんびり、さるいてください。(現地案内板より)
手野の名水は飲んでよし、塗ればカブレによく効くと言われている名水です。
桜、菜の花、水車、名水、長閑な景色が心を和ませてくださいます。
草泊り
今からおよそ60年余り前、昭和30年代まで、阿蘇の人々にとって阿蘇の山々に広がる草原は生活に欠かせないものでした。農業をしている人が多かった阿蘇では草を家畜の餌にしたり、家のかやぶき屋根にしたりしていました。
その草を取りに行くときは、子どもたちは学校を休み、家族総出で出かけたそうです。この頃、現在のように機械や車も普及しておらず、草原まではあか牛や馬を引いて、数日間は草原に滞在していたといいます。
その際草原の中に作られていたのが「草泊り」です。この草泊りは草原のかやで作られており、簡易的な家として利用されてきました。現在は車などで草原へ行くことが出来る為、宿泊することもなくなり、作り方を知っている人も減少しています。そこで、これからもこの作り方を後世へ残していきたいと、阿蘇市手野地区の有志でつくられている「手野名水会」の方たちが草泊りを作り、国造神社の近くに展示しています。
本物と全く同じ作り方で作られており、中にも入ることができます。昔の人たちの生活に思いを馳せながら、ぜひ見学しに行ってみませんか。(ASO田園空間博物館より)